12月議会*一般質問 新都心に巨大マンション 保育施設・学校が必要
11 月30 日、たけこし連市議が一般質問にたち、さいたま新都心駅徒歩5 分の立地で完成間近の大型マンション「SHINTO CITY(シントシティ)」建設にともなって生じる子育てインフラの需要に、市がどのように対応するのか質問しました。
さいたま市議会インターネット議会中継(録画)
https://saitama-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1786
たけこし SHINTO CITY は、15 階建てが6 棟、全体で1411 戸にもなる。モデルルームを見学したが、営業担当者は「間違いなく完売」と言い、購入者は30 代前後のファミリー世帯とのこと。保育需要の高まりに、どう対応するのか。
子ども未来局長 2022 年4 月までに新たに500 人の保育需要が見込まれるため、保育の受け入れ枠確保を進めてきた。2021年4 月には、SHINTO CITY の2 ㎞圏内で10 施設・591 人の定員分の認可保育所(小規模保育施設含む)を開設する。
たけこし 2 ㎞圏内というと、大宮駅や北浦和駅周辺も含まれる。この地域には今後複数のマンション建設が予定されており、保育所不足はさらに深刻になる。マンション建設の際には、保育所などの公共施設の設置義務や、開発負担金の復活などなんらかの規制が必要と考えるが、見解は。
子ども未来局長 「さいたま市大規模共同住宅等の建築等における子育て支援施設の設置に関する要綱」に基づいて、SHINTOCITY の事業者と事前協議をおこなったが、認可保育所等の併設には至らなかった。より強い規制については導入を検討していないが、事前協議や協力要請の実効性を高める方策を検討していきたい。
たけこし SHINTO CITY と事前協議を進める最中、市長が「待機児童ゼロ宣言」(2017 年4 月)をした。市が「待機児童ゼロ」と言えば、事業者が作るとはならない。そういう意味で市の責任は大きい。本市は政令市に移行して20 年、公立保育所を一つも整備していないが、公立保育所建設についての見解は。
子ども未来局長 特色ある保育の提供と、公立に比べ短期間で整備できることから、今後も民設民営による整備を進める。
たけこし SHINTO CITY の児童が通う大宮南小学校区内の放課後児童クラブ4 か所は、すでにパンク状態。市の対応は。
子ども未来局長 4 カ所で定員は160 人。市としても既存の定員を上回ると認識している。あらたな受け入れが可能な施設の整備について関係部署と協議を進めており、これにより利用希望者の需要を満たせると見込んでいる。
たけこし 今後、大宮南小学校には280 人〜680 人の児童が通学すると推計されており、大規模校・過大規模校になる見込みだが、新たな学校建設の考えは。
副教育長 より正確にその人数を把握・分析するとともに関連部局との連携を強化しつつ、最善の教育環境整備に努めていく。
たけこし さいたま市で子育てしながら生きていこうと決めた世代の声に応えて、しっかり対策をおこなうよう求める。
条約参加を促す意見あげよ
たけこし市議は、日本政府へ核兵器禁止条約の批准を求める意見を上げることについて質問しました。
たけこし 核兵器禁止条約の批准国が50 か国に達し、いよいよ来年1 月22 日に発効されるが、市長の評価は。
総務局長 最も重要なのは、核兵器国と非核兵器国の信頼を構築し、市民社会の理解と支えのもと、「核兵器のない社会」の実現に向けて着実に歩みを進めていくことだろうと考えている。
たけこし 平和首長会議の公開書簡には、「核兵器禁止条約の発効を歓迎する」と書かれている。市長は公開書簡と同じ認識か。
総務局長 同じ認識である。
たけこし ならば、国に条約参加を促す意見を上げるべきだ。
総務局長 意見を上げることは考えていない。核兵器廃絶に向けた機運醸成にしっかりとりくみたい。
たけこし 昨年6 月の答弁と同じだ。条約採択から発効へと局面が変わっているなかで、強い怒りを感じる。引き続き「核なき世界」の実現へ、条約の持つ力を広げていきたい。
その他、中央区役所周辺の公共施設再編事業について質問しました。