議会報告

たけこし連

2021年12月議会*議案質疑 市長や議員の期末手当を引き下げへ

 11月25日、12月議会本会議において議案に対する質疑がおこなわれ、党市議団からたけこし連市議が登壇しました。たけこし市議は市長・議員等の特別職、および市の職員の期末手当引き下げ議案などについて質疑しました。

 

たけこし:市長・議員などの特別職、および市の職員の期末手当引き下げの影響額(夏期・冬期あわせて)についてうかがう。

市:市長は660.7万円から641万円(▲19.7万円)、副市長は519.3万円から503.8万円(▲15.5万円)、教育長は432.5万円から419.6万円(▲12.9万円)の減額。また、議員は1人あたり392万円から380.3万円(▲11.7万円)、職員については総額5.6億円、1人あたり平均5万9000円の減額となる。

 

たけこし:次に、教室規模を35人学級にする法改正にともない、教室改修をおこなうとのことだが、改修される学校数・学級数および対象の学年は。

市:教室改修を予定している学校数は19校、19学級、対象は3年生となっている。

たけこし:予定しているスケジュール(2021年~2025年まで段階的に)を前倒しする必要があると考えているが、検討されているか。

市:前倒しは考えていない。

 

たけこし:続いて、感染予防として補正予算が計上されているが、今回の補正によって検査対象や検査数は拡大するのか。

市:市内の検査は高齢者・障害者施設や学校等で陽性者が発生した場合に行政検査をおこなっており、今回の補正についてもその考え方に変更はない。検査数については、年内に再度検査数が増えた場合でも必要な検査が実施できるように補正する。

2021年9月議会*本会議討論 市は十分な責任 果たしたか

10 月15 日、9 月議会本会議において、たけこし連市議が党市議団を代表して2020年度決算審査の討論をおこないました。

 2020 年度、市の決算は一般会計の歳入・歳出総額はどちらも過去最高の金額になり、実質収支額は77 億9000 万円の黒字となりました。この黒字額は、旧岩槻市が合併して以来、最高額です。

 一方で、市民のくらしぶりに目を向けると、現役世代の平均給与所得は375 万9000 円、平均税負担額は41 万8000 円でした。10年前と比較すると、所得は15 万6000 円増加しているものの税負担額も16 万円増えており、増えた所得を税負担額が上回りました。しかもこの所得額は新型コロナウイルスの影響を受けていない2019 年度の所得をもとにしているため、現在の市民所得はさらに下がっていると市も認めています。また、65 歳以上の高齢者世帯の平均所得は111 万4000 円、平均税負担額は8 万5000 円となっており、10 年前と比較すると、所得は27 万円の減少、税負担額は3 万円の減少と、現役世代以上に苦しいくらしぶりが明らかになりました。

 さらに審査によって、市が市民に提供する医療・福祉サービスが総額24 億2100 万円も削減されたことが明らかになりました。本市が2020 年度に投じた新型コロナウイルス対策費は総額1632 億円でしたが、全体の99.2% にあたる1619 億円が国・県・その他収入によるもので、市が独自で投じた金額はたったの13 億円に留まりました。

 たけこし市議は「130 万人が住む本市が十分な責任を果たしたかは甚だ疑問」として、決算を不認定としました。しかし他会派の賛成で、2020 年度決算は認定されました。

9月議会*決算(企業会計・上下水道)コロナ対策としての 水道料金の引き下げを

10 月5 日、決算委員会(企業会計)において、たけこし連市議が上下水道事業について質問しました。

本市の水道事業会計は、財政指標(累積資金剰余金、企業債残高、総収支比率、自己資本比率)が中期経営計画の目標値をいずれも上回り、特に累積資金剰余金(いわゆる内部留保金)の実績が、計画値の8 倍以上の85 億円にものぼることが明らかになりました。

 また、これまで毎年110 億円程度発生する収支不足額についても、その補填財源となっている損益勘定留保金が毎年80 億円程度発生しており(収支不足額はおもに補填財源と累積資金剰余金で補填している)、きわめて健全財政であることが確認できました。

 たけこし市議は、コロナ対策として県内水道事業者がおこなった減免措置の内容(水道料金100% 減免が34 事業者で平均3.6 カ月間、50% 減免が7 事業者で平均6.2 カ月間)を紹介し、「昨年度、埼玉県内の水道事業者56 事業者のうち75% にあたる42 事業者で新型コロナウイルスを踏まえた料金の減免措置をおこなった。これだけの健全財政である本市でも実施できたのではないか」と追及しました。

 しかし市は、「平時より、ひとり親や生活保護世帯等への減免措置を実施しているため、水道料金の減免措置をおこなわなかった」と説明。たけこし市議は「本市で1カ月間の水道料金を無料にした場合にかかる費用は7.5 億円。本市の財政状況であれば十分に減免措置を実施できた。本年度に減免措置をおこなってもなんの矛盾もない」として、コロナ対策としての水道料金の引き下げを求めました。

9月議会*決算(文教) 男性教職員の育休取得率1.7% はあまりにも低い

決算特別委員会で文教関連の質疑をおこなう金子あきよ市議

 9 月28 日、たけこし連、金子あきよの両市議が決算特別委員会(文教委員会関連)において質疑しました。

 たけこし市議は、2020 年度の男性教職員の育児休業取得率が1.7%と、一般行政職の36.9%に比して異常に低いことをとりあげました。

 

たけこし 育児休業を取得した男性教職員の人数は。

教職員人事課長 育休取得対象となった男性教職員117 人中、取得したのは2 人。

 

たけこし あまりにも低すぎる。今後の取り組みと目標は。

 

教職員人事課長 今年度、育休を取得する男性教職員は12 人と増えている状況。迅速な代理の配置に努めるなどして、安心して育休を取得できる環境づくりに努めたい。教職員の目標は定めていないが、男性市職員は取得率23%の目標を掲げている。

 金子市議は小中学校でおこなわれている英語の外部業者テストについて質しました。

金子 費用負担はどうなっているのか。

 

指導2 課長 中学2 年に実施するGTECの2020 度決算額は5229 万8426 円、それ以外の英検IBA と英検トライアルについての費用はかかっていない。

金子 業者にとってのメリットがあるから、無償あるいはこれほど安い費用で実施できるのではないか。党市議団として指摘した個人情報の取り扱いはどうなっているか。

指導2 課長 個人情報の機密保持と目的外使用の禁止について遵守するようにしっかりと話をしている。任意の部分は通知も出して保護者、生徒に知らせるようにしている。

9月議会*決算(総合政策①) 2020年度決算は 77 億円の黒字

決算特別委員会で総合政策①関連の質疑をおこなうたけこし連市議

 9 月24 日、たけこし連市議が決算特別委員会(総合政策委員会関連1 日目)において、市民のくらしの現状について質疑しました。

たけこし 10 年前との比較で、40 代夫婦と子ども2 人世帯の平均給与所得と税負担、および65 歳以上の平均所得と税負担はどう変化したのか。

市 2020 年度の平均給与所得は約375万9000 円、税負担は約41 万8000円。10 年前と比較すると所得は約15万6000 円増、税負担は約16 万7000円増となっている。

 また、2020 年度の65 歳以上の平均所得は約111 万4000円、税負担は約8 万5000 円。10 年前と比較すると所得は約27 万3000 円の減少、税負担は約3 万4000 円の減少となっている。

たけこし 2020 年度平均給与所得は、新型コロナの影響はないと考えていいか。

市 2020 年の平均所得は2019 年の所得をもとに計算されているため、新型コロナの影響は受けていない。

 

たけこし 2020 年の新型コロナウイルス対策費1634 億円のうち、市独自の財源は13 億円で全体の0.8% にとどまっている。130 万都市として適切だったのか。

市 1634 億円のうち、いちばん大きいものが特別定額給付金(1 人10 万円給付)の事業費1329 億円。残り300 億円のうち地方創生臨時交付金の70 億円を活用して、市の単独事業を展開した。

 さいたま市の2020 年度決算は77 億円の黒字(過去5 番目の黒字額)でした。たけこし市議は「コロナ禍での黒字は、税金を十分に市民のために使わなかった、という見方もできる」として、これまで党市議団が要望してきた検査の拡大や病床の確保など、市のとりくみをいっそう強く求めました。

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