議会報告

たけこし連

9月議会で質問にたちます

 9月7日から行われる9月議会で代表質問にたつ、松村としお、たけこし連の両市議の質問予定項目をご紹介します。質問日時が決まり次第、党市議団のホームページでお知らせしますので、インターネット中継などをご活用ください。

松村としお市議

1 子どもの権利を大切にした学校にするために

2 子育て支援の充実について

3 さいたま市の農業支援について

4 国葬について

 

たけこし連市議

1 旧統一教会について

2 新型コロナウイルス対策について

3 物価高騰対策について

 

3件の意見書(案)を提出

 党市議団として、3件の意見書(案)を提出しました。全会派一致となれば国に送致されます。議会運営委員会に諮られます。

  • 障害者のグループホームを充実させることを求める意見書(案)
  • 保育所等における指導監査を引き続き実地で行うよう求める意見書(案)
  • 国の責任で学校給食費の無償化を行うよう求める意見書(案)

9月議会がはじまります

 9月7日(水)から10月21日(金)まで、9月議会が開かれます。9月議会は、新型コロナウイルス感染症第7波のなかで開かれるため、インターネット中継による傍聴の推奨、発言ごとにマイクと天板の消毒など、さまざまな感染防止策をとりながらの開催となります。ご了承ください。

 代表的一般質問には、党市議団から松村としお市議、たけこし連市議が登壇します。松村市議は、子どもの権利を大切にするための学校教育のあり方について、子育て支援策の充実、さらに本市の農業支援についてとりあげる予定です。たけこし市議は、新型コロナ対策のほか、旧統一教会の問題、物価高騰対策、人権擁護対策の充実などについてとりあげる予定です。

 また、9月議会は決算特別委員会が開かれる議会で、2021年度の予算執行が適切であったかを審査し、「認定」か「不認定」かを審議します。党市議団の決算委員は神田よしゆき、金子あきよの両市議です。

 請願の締め切りは8月30日(火)です。請願の提出には紹介議員が必要です。お早めにご相談ください。

ケアラー支援条例 実現までの道のり

議案外質問で提案するたけこし市議(2021年12月議会)

 党市議団はこれまで、ケアラー支援条例の制定を求めてきました。

 2021年12月議会では久保みき市議一般質問でとりあげました。久保市議は「18歳未満のヤングケアラーをはじめ、老老介護、老障介護、介護離職など、ケアラーに関する問題は山積している。すべてのケアラーにきめ細やかな支援の実施が求められる」と主張。実際に寄せられた相談事例として、「母親の介護が必要となり仕事を辞めた方がいる。いわゆる介護離職。収入は母親の年金だけとなり、自身が体調不良で病院に行きたくても経済的な余裕がなく、受診を控えざるを得なくなった」と紹介し、在宅介護者手当のような経済的支援を実施すべきと求めました。

 今回の条例制定でヤングケアラーのみならずすべてのケアラーが対象となったことは質問の成果です。しかし、経済的支援については具体化されなかったため、党市議団として今後も求めていきます。

 また、昨年の12月議会文教委員会議案外質問でたけこし連市議が具体的な支援について提案しました。今回、さいたま市はヤングケアラーを支える事業として「ヤングケアラー訪問支援事業」条例を提出しています。この事業は支援が必要と判断されたヤングケアラー家庭に支援員を派遣するものです。たけこし市議の提案が実りました。

 

実現へ

ヤングケアラーがいる家庭へのヘルパー派遣

 

 また、昨年の12月議会文教委員会議案外質問でたけこし連市議が具体的な支援について提案しました。今回、さいたま市はヤングケアラーを支える事業として「ヤングケアラー訪問支援事業」条例を提出しています。この事業は支援が必要と判断されたヤングケアラー家庭に支援員を派遣するものです。たけこし市議の提案が実りました。

2022年6月議会*議案外質問(保健福祉委員会)障がい者施設通所利用者にもPCR検査を

党市議団がとりくむ市民アンケートを示しながら、寄せられた要望を議会でとりあげるたけこし市議

 6月13日、保健福祉委員会でたけこし連市議が質疑を行い、さいたま市が障がい者施設の新規入所者と施設従事者にはPCR検査の補助を行っているものの、通所利用者は対象外としていることを指摘し、対象とするよう求めました。

たけこし 新型コロナの感染者が減少傾向にある下で、通所の障がい者のみなさんへの無料検査および補助が実施できないのか。

福祉部長 現時点では通所利用者を対象に加える予定はないが、今後の感染状況や他の自治体の取組等を参考にしながら、障がい者施設の感染拡大の防止に努めたい。

たけこし 施設の方からお話をうかがうと、施設の持ち出しで検査をやっている。「それじゃ困る」というのが現場の声だ。

福祉部長 他自治体では抗原検査キットの配布をしているところがあると聞いている。今後はそうした対応を検討していかなければならないと考えている。

たけこし ぜひ前向きに検討していただきたい。

 この他に、新型コロナウイルス感染症の後遺症と保育所等で働く栄養士等の処遇改善について質問しました。

2022年6月議会*議案質疑 公共施設の光熱費 原油価格高騰で15億円不足

 6月2日、6月議会本会議でたけこし連市議が議案に対する質疑をおこないました。

 6月議会には、新型コロナウイルス感染症への対応としての高齢者のワクチン4回目接種や保健所の体制強化、ケアラー·ヤングケアラーに対する支援、新庁舎整備および現庁舎地の利活用にかかる検討として新庁舎整備等基本計画策定支援業務、脱炭素社会に向けた地球温暖化対策の推進など、補正予算も含めて合計で35件の議案が提出されました。

 そのなかで、公共施設の光熱費の不足額が補正予算として計上されています。市は、市立小·中学校や市立保育施設で契約していた新電力事業者から「原油価格の高騰により事業継続が困難になった」との申し入れがあり、あらためて東京電力と契約したことで、予算措置が必要になったと説明しました。

たけこし 不足した光熱費の補正額の総額と、補正前と比較した増加の割合についてうかがう。

財政局長 当初予算額が約19億1408万円、補正額が約15億2513万円で、約80%の増加となる。内訳は、電気料金について当初予算額が約16億285万円、補正額が13億2206万円、ガス料金について当初予算額が約3億1122万円、補正額が約2億307万円で、約65%の増加となる。

私立保育所へも支援をひろげて

 次にたけこし市議は、「公立保育所管理運営事業」についてとりあげました。

たけこし 公立保育所等に対して、原油価格高騰のために不足する光熱水費の支払いが計上されている。61施設で約6625万円。これは必要な予算だが、なぜ私立認可保育所が対象となっていないのか。

子ども未来局長 私立保育所等についても原油価格の高騰等により光熱費に影響がおよんでいるとうかがっており、現在、状況の把握に努めている。私立保育所等への支援については所管として検討に着手しているが、一方で、今般の原油価格高騰の影響を受けているのは保育施設だけではないことから、関係部署と調整しながら検討する。

たけこし 「状況の把握に努めている」との答弁だが、具体的にどのような調査をおこなっているのか。公立保育所との差が生じないよう、今後、私立保育所にも支援を行う予定はあるのか。

子ども未来局長 すでに調査に着手しているが、現時点で詳細な試算は行っていない。

 たけこし市議は「これまで市は、公立·私立問わず、同様に保育の受け皿として考えている、と答弁してきた。光熱費が負担になっているのは私立保育所も同じ。区別せずに支援するべきだ」と求めました。

ケアラー支援条例いよいよ制定へ

 続いてたけこし市議は、ケアラー支援条例についてとりあげました。

たけこし 条例制定に至った理由と、運用にあたっての連携状況をうかがう。また、条例制定にあたって「子どもの権利条約」との関連は検討されたか。

保健福祉局長 条例制定に至った理由としては、昨今、全国的にケアラー、ヤングケアラーに対する支援の必要性が高まっているなかで、本市としてもケアラー支援を全庁的にとりくむことはもちろん、市民、事業者、関係機関、学校等が一体となって進める必要があることから、あらたに条例を制定する。ご指摘のとおり、庁内横断的な連携が必要なため、昨年7月にプロジェクトチームを設置し、すすめてきた。「子どもの権利条約」との関連については、ヤングケアラーに対する支援について基本理念を規定していることから、子どもの権利条約の趣旨をふまえた条例となっていると考える。

 最後にたけこし市議は、地球温暖化対策事業について、「この事業にとりくむことにより、どれだけのCO2を削減できるのか」と質問。環境局長は「本市が選定された脱炭素先行地域における令和2年度電力需要量は約205.8GWhで、これを脱炭素化する。CO2削減量はおよそ9万tの見込み」と答弁しました。

 質疑を終えたたけこし市議は「ケアラー支援条例の制定やヤングケアラーのいる家庭への訪問支援など、党市議団が求めてきた政策が議案として提案されてきたことは歓迎したい。また燃料費高騰による公共施設の光熱費不足が15億円にのぼることが明らかになったが、市だけでなく市民生活への影響も当然あることが予想される。これからも認可保育所への光熱費補助や市民生活を支える政策を積極的に議会で求めていきたい」と話しました。

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