2016年07月13日|
【6月議会 企業会計予算】市立病院建て替え 差額ベッド数が現在の3倍に! 治療に必要な個室こそ増設を
6月議会では、平成28年度市立病院事業会計補正予算(第1号)について、党市議団からはとりうみ敏行市議と大木学市議が審査にあたりました。
党市議団は今回の補正予算について、新病院建設にあたっての既存棟の解体などにかかる必要な予算として賛成しましたが、質疑のなかで明らかになった差額ベッドの将来像に大きな問題が残ることから次のように討論を行いました。
市立病院の現行の差額ベッド数は、A、B各個室合わせて57床で全体のベッド数567床に対して10.1%となっています。党市議団はかねてから、市立病院としての差額ベッドのあり方については。「市立病院が公立病院であり、地域の基幹病院として市民のいのちと健康を守る立場を重視するなら、差額ベッドは不要であり、治療に必要となる個室こそ増設すべき」と主張してきました。
ところが、新たに建設される病院では、ベッド数が現行より70床増加の637床であるのに対して、差額ベッド数はA、B合わせて196床、特別室が2床もあり、30.2%にもなることがわかりました。これでは、お金がある人だけが個室に入れることになり、医療を金で買うことにならざるを得ません。
病を治すという点で、市民の誰もが公平に最善の医療を受けられなければなりません。これは市民の権利です。今後の条例検討のなかでしっかり検討されるべきと主張をしました。