議会報告

質疑・討論

12月議会*議案・請願討論 オリンピック予算をコロナ対策に使え

本会議で議案・請願の討論をおこなうとばめぐみ市議

 12 月18 日、12 月議会本会議でとばめぐみ市議が議案・請願の討論に立ちました。

 とば市議は、一般会計補正予算のうち第18 号の東京2020 大会都市装飾事業に対し「気運醸成やおもてなしを理由に、記念碑や横断幕等に8000 万円もかけることは認められない。この予算はPCR 検査や医療機関の支援に活用すべき」として反対しました。

 

 議員の期末手当に関する議案には「議員の期末手当3.4 カ月を3.35 か月に引き下げる議案だが、現在議員の期末手当は昨年の台風19 号の被害による市民への配慮から3.3 カ月に据え置かれているため実質0.05 カ月の引き上げ。コロナ第3 波で年を越せないという市民もいるなかで事実上の引き上げは認められない。この議案を否決して据え置き措置を延長すべき」として反対しました。

 また、「20 人程度の少人数学級実現を求める請願」に1 万827 筆の署名が寄せられていることをあげ、国の予算に市が上乗せをして少人数学級を加速、前進させるよう求めました。日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書をあげることを求める請願は、唯一の戦争被爆国日本が背を向け続けていることに、さいたま市として意見を上げるよう求めることは市民の当然の願いだとして、採択を求めました。

12月議会*予算委員会 新型コロナウイルス対策 実態に即して対象を広げて

予算委員会で討論をおこなうたけこし連市議

 12 月17 日、新型コロナウイルス感染症の対応として①子育て世帯への臨時特別給付金給付事業…2 億2000 万円②中小企業支援事業…約2 億4000 万円の追加補正予算が計上されました。①は低所得のひとり親1 世帯当たり5 万円、第2 子以降1 人当たり3 万円を再支給するもので、②は12 月4 日~ 17 日のすべての期間、営業時間短縮の要請に応じた県内事業者に「埼玉県感染防止対策協力金(32 万円)」を県が支給することにともない、県の対象となる大宮区内の事業者に市が14 万円を上乗せ支給するものです。

 たけこし連市議は予算委員会の討論で、ひとり親世帯の実態を把握し対象を広げること、中小企業支援は市内全域の業者に対象を広げ、支給期間を延長することを求め、議案に賛成しました。

12月議会*補正予算討論 PCR検査対象の 拡大さらに

本会議場で討論をおこなうたけこし連市議

 11 月30 日、たけこし連市議が先議分の議案について討論をおこないました。

 「令和2 年度さいたま市一般会計補正予算(第17 号)」の「老人福祉執行管理事業」は、高齢者の新型コロナウイルス感染症の重症化抑制、高齢者施設のクラスター防止のために高齢者施設の新規入所者を対象に、PCR 検査を希望する人に2万円を上限に補助するものです。予算額は5200 万円です。

 たけこし市議は事業の必要性は認めるとしつつも「市内実施のPCR 検査の自費費用は1 万5000 円~ 3 万5000 円であり、自己負担が発生する可能性があること」「本市発生の高齢者施設内でのクラスターで新規入居者が感染源となった事例は1 件もなく、むしろ職員などが感染源となっている。ショートステイ利用者や施設職員が検査対象から除外されるのは不十分だ」と指摘しました。検査対象の拡大は党市議団としても求めてきたことでもあり、市も「今後、対象拡大について検討する」と答弁していることをふまえ、賛成しました。他会派も賛成し、可決しました。

次期総合振興計画 コロナ危機ふまえ 見直しを

本会議場で討論をおこなう金子あきよ市議

 継続審査となっていた「さいたま市総合振興計画基本計画の策定」の審査がおこなわれ、11 月26 日、党市議団から金子あきよ市議が反対の討論に立ちました。

 本計画は2021 年度から10 年間の本市の基本計画です。しかしこの基本計画は新型コロナが流行する前につくられた計画であり、新型コロナが社会にもたらす影響を考えると見直しが必要です。

 金子市議は「医療・保健・子育て・教育の分野は新型コロナによって多くの課題が浮きぼりになったが、次期計画では対応が不十分」として、政令市中最下位の人口あたりの医師数・看護師数・病院ベッド数であること、保健所が1 カ所のみであること、そして子どもに関わる公共施設で社会的距離を保てず、少人数学級を計画的に進めること等が必要だが、それらの対策が計画に明記されていないことを指摘しました。

 そして「これまで2 都心4 副都心計画に6000 億円近い税金がつぎ込まれてきたが、財政・まちづくりのゆがみに無反省なまま次期計画でも同じ将来都市構造を続けることは認められない。10 区の均衡を図り、本市のどこであっても住みよいまちづくりをすすめるべき」として、反対しました。

12 月議会*議案質疑 市長等の期末手当引き下げへ

本会議場で議案質疑をおこなう神田よしゆき市議

 11 月26 日、12 月議会の議案に対する質疑がおこなわれ、神田よしゆき市議が登壇しました。神田市議は、市長等の特別職の期末手当引き下げ議案等について質しました。

 

神田 市長、副市長、教育長の期末手当の額と差額についてうかがう。

 市長は現行で約670 万6000 円から約660 万7000 円へ(▲約9 万9000 円)、副市長は約527 万円から約519 万3000円へ(▲約7 万7000 円)、教育長は約439 万円から432 万5000 円へ(▲約6万4000 円)、それぞれ改定となる。

 

神田 議員はどうか。

 議員ひとりあたり約392 万円から約386 万1000 円へ( ▲ 約5 万9000 円)改定となる。

神田 議会としては3.40 月とした特別職報酬審議会の答申を踏まえた条例の施行日を来年4 月1 日まで延長、3.30 月とし、実質的に値上げせずに来た。今回の条例改定を認めた場合、3.35 月となるため議員の手取りが増えるという認識でいいか。

 

 議員の言うとおりである。

 

高齢者施設の新規入所者にPCR 検査費用を補助

神田 高齢者施設の対象施設と対象者は。

 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、介護療養型医療施設、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症グループホームの新規入所者で約2600名。一人あたり2 万円の補助。ショートステイやデイサービスの利用者は対象外。

神田 施設職員など、市独自でPCR 検査の対象を広げる考えはあるか。

 

 市民が体調不良になったときはかかりつけ医で検査を受けられる体制が整いつつあるため、そちらを利用してほしい。

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