政策と活動

視察

若者自立支援ルーム開設 若者の自立に向けて多面的にサポート

金子由美子所長から話を聞く(右から)金子あきよ、とばめぐみの両市議

 南区に、市で2カ所目の「若者自立支援ルーム」(さいたま市ユースサポートネットが受託運営)が開設され、とばめぐみ、金子あきよの両市議が視察をしました。

 

 若者自立支援ルームは、不登校や引きこもりなど社会に生きづらさを感じている16 ~39 歳の若者たちに、プログラムやイベント、居場所を提供しながら、自立を支援する施設です。学校や医療機関との連携を図り、家庭の問題、メンタル面での問題や障害などにも対応できるよう教職経験者や臨床心理士などの専門職も配置し、個別相談にも応じています。

 

木製のいすや机であたたかく明るい雰囲気の1階受付の前のロビー。

 

 金子市議は「自立支援ルームを訪れる若者の生活実態が、精神的にも経済的にも深刻な実態がよくわかった。コロナ禍で社会的困難が広がり、子どもの貧困も社会問題となる中、若者たちの自立に向けた活動を支えられるよう、行政としても連携を十分図れるようにしていく必要がある」と話しました。

とりうみ敏行の現場訪問 学童のねがい市に届け!

浦和区の放課後児童クラブ「木崎スピカ」の前で

 市内学童保育から懇談のご要望をいただき、11 月20 日に浦和区内の放課後児童クラブ「木崎ペガサス」と「木崎スピカ」を訪問しました。

 

 「現場を見てほしい」という保護者や指導員の思いを受け、19 時から懇談がスタート。両学童クラブは木崎小学校区内にありますが、年々児童数が増え続け、すでに定員オーバーで、来年度の受け入れが困難になっています。保護者や指導員は「大人総出で分離先(土地や借家)を探しているが見つからない」「来年度の保育料を決めるため、また指導員の確保のためにも国の処遇改善費300万円を満額活用してほしい」など、厳しく切実な運営実態をうかがいました。

 

 私からは、党市議議団がかねてから放課後児童クラブについて市議会で改善を求めてきたことを伝えつつ、市が責任をもってとりくむべき課題だとお伝えしました。

 

 要望を受けた、分離・新設への市のサポート、委託金の増額、公設の学童クラブの増設、AED の設置などについて、引き続き努力していきたいと思います。

台風19号 被災家屋の消毒は市の責任で

浦和市場で聞き取りをおこなう久保みき市議

 台風19 号は、各地に甚大な被害をもたらし、市内ではとくに桜区と中央区に深刻な被害が出ました。浦和卸売市場(桜区桜田)の被害は大きく、久保みき市議は改めて市場を訪問し、切実な要望を聞き取りました。市民の台所となっている市場ですから、市が責任をもって具体的な支援をすべきです。

 

 被災者から届く声でもっとも多いのは消毒についてです。さいたま市は道路などの消毒はおこなうものの、家屋の消毒はおこなわず被災者が自助努力でやらなければなりません。久保市議は「浸水した家屋の消毒は市が責任をもつべき。せめて消毒液の無料配布を実現したい」と語りました。

 

 被災者は精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまっています。久保市議のもとには「家の前が湖のようになって水がどんどん流れてくる恐怖、深夜の避難指示のサイレンがトラウマとなって残り、未だ眠れない日々が続いている」といった話も寄せられました。また、母親と障がい者だけで家に残るしかなかった市民の方から「家族が離れる決断をせざるを得ず、心の傷となってしまった」との声も寄せられました。障がいの特性によっては指定避難場所に避難が困難な場合があります。障がい者家族がいっしょに安心して避難できる避難所整備が求められます。

 

 

さいたま市内の被害状況(2019年10月18日正午現在)

 

 さまざまな課題が浮きぼりとなった台風19 号の被害。市議会では災害対策調査特別委員会が発足され、党市議団から久保市議とたけこし市議が委員になりました。

台風19号で甚大な被害 現場へかけつけ対応

 10月12日、大型で非常に強い台風19号が列島を縦断し、さいたま市内の各地に被害をもたらしました。党市議団の市議も、それぞれ市民の要望を伺いながら地域の被災状況を確認しました。

 

中央区 たけこし連市議

災害ゴミの処理方法 市の対応に変化

 

台風19号から一夜明けた10月13日、中央区内をまわりました。まず行ったのは区内の巡回、そして被害が大きい地域の確認作業です。その後、60軒ほどのお宅を訪問しながら「罹災証明書交付申請書」と「災害に伴う支援制度一覧」の配布、説明を実施。多くのお宅が床下浸水、床上浸水の被害にあわれていました。

さまざまな要望を伺いましたが、その中で特に強かったのは「粗大ゴミの取り扱い」についてです。朝の段階では「個人の責任で処理してほしい」と市が回答していましたが、私も含めあちこちから要望を届けた結果、「災害ゴミとして取り扱い、無償で処理をする」と、対応が大幅に変化しました。次に要望が強かったのは「道の消毒」。この問題も市に対して確認し、交渉すると「未定」から「乾いた地域から私道公道問わず消毒を順次行う」と対応が変化しました。

しかし、問題だと思ったのは、さいたま市が一括して消毒事業の委託をするため、各行政区にどのタイミングで消毒が行われるか区役所が把握できないことです。想定を遥かに超える災害であるからこそ、一軒一軒、きめ細やかに訪問し説明する必要性があります。引き続き対応していきます。

 

↑床上浸水してしまった住宅(さいたま市中央区)

 

桜区 久保みき市議

浦和卸売市場が水浸しに

 

桜田、新開地域をまわりました。浦和卸売市場(桜区桜田)では「売り物がすべてダメになり、3000万円くらいの損失」(食品会社の関係者)とのお話を伺い、言葉が見つかりません。片付けにもマンパワーが必要です。新開では、ご高齢のお宅も多いので、災害ボランティアの方を紹介したりしました。

12日は、鴨川と鴻沼川が「氾濫の恐れ」として避難勧告が出ました。しかし、桜区の避難所はすべて浸水の恐れのある場所です。避難所によっては3階などありますが、区に確認したら「建物の上の方に避難してください」とのことでした。広域避難の在り方も考えていく必要があります。

 

↑鴻沼川が水位ぎりぎりとなる(さいたま市桜区)

 

緑区 松村としお市議

新見沼有料大橋が大渋滞 こんな時こそ無料に

 

見沼田んぼが水没し、農作物の被害が深刻です。営農支援が必要です。また国道463号線(旧道)が道路冠水で通行止めになり、車が国道463号バイパスに流れ、新見沼有料大橋の料金所が大渋滞しました。せめて災害時は無料にすべきです。この件について、村岡まさつぐ県議と伊藤岳参院議員にも県への働きかけを陳情要望しました。

 

↑完全に冠水した見沼田んぼ(さいたま市緑区)

 

 

↑農家の方にお話を伺う松村としお市議(さいたま市緑区)

 

ひとり親世帯の子育て応援 交流できるフードパントリー

加須市子育て応援フードパントリーを視察する金子市議

 7 人に1人の子どもが貧困状態にあるといわれるなか、賞味期限が迫るなどして廃棄される前の食品を、生活困窮者のために提供する「フードバンク」という事業が県内に拠点を構えておこなわれています。フードバンクに集められた食材などを配布する場所は「フードパントリー」と呼ばれ、埼玉県の支援を受け、市民のボランティア活動として広がりはじめています。

 

 9 月20 日、金子あきよ市議が「加須子育て応援フードパントリー」(加須市)を視察しました。ここは民間の空き家を利用して、家主が代表となり、多くのボランティアが参加して運営されています。児童扶養手当を受給しているひとり親世帯を対象に、食事しながら交流をしたり、食材を受け取ったりすることができる場です。

 

 金子市議は「子どもたちやお母さんの笑顔が印象的。居場所になっている大切な活動だ。行政のおこなうべき子どもの貧困対策を充実させつつ、民間の支援活動への支援も求めたい」と話しました。

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