議会報告

委員会

2月議会*予算委員会( 企業会計) 高すぎる上・下水道料金の値下げを

質疑をおこなう松村としお市議

 2 月28 日の予算委員会で、松村としお市議が上・下水道会計予算について質問しました。

 

 水道会計の累積資金剰余金(内部留保)は2017 年度決算で113 億円。2018 年度末見込みで88 億円です。ところが、もともとの計画では2018 年度末に22.5 億円になっているはずでした。

 

松村 累積資金剰余金について、計画との差がある理由は。

 

 経営努力や契約差額で差が生じた。配水場や老朽管の更新、耐震化を進めるために必要な水準。

 

松村 2020 年度には11 億円程度まで減るのが元の計画だ。もっと少なくても大丈夫

なのではないか。

 

 現状の水準が必要。

 

 松村市議は「計画に比べ累積資金剰余金が大きいではないか。市民のくらしは厳しい」と指摘して値下げを求めましたが、市は拒否しました。

 

 さらに下水道料金についても、さいたま市誕生からくり返しの値上げで1.9 倍にもなったことを明らかにして、高すぎる料金の値下げを求めました。

2月議会*予算委員会( まちづくり関連) 政令市にふさわしい市営住宅整備を

質疑をおこなう大木学市議

2 月27 日に開かれた予算員会で、大木学市議がまちづくり委員会所管の質問をしました。

 

大木学市議は建設局関連で、市営住宅について質問しました。本市の市営住宅は人口1 万人あたり約20戸と政令市中最下位です。

 

大木 若年・子育て世帯向けの家賃補助制度や、単身者向けの物件の増設すべきだと考えるが見解を。

 

 若者向け家賃補助制度の創設は考えていない。単身者、高齢者向けの住宅の増設については、建て替えている市営住宅で整備戸数を50%以上の目安で整備している。

 

大木 市営住宅の建て替えに際し、入居する部屋の希望調査をおこなっているのは本市含め政令市で14 市あるが、低層階への入居希望以外は抽選で決めているのは本市と横浜市のみ。今後の改善を求める。

 

 高齢者や障害者を優先的に低層階に入居させることが必要。他の政令市の状況も参考に検討していきたい。

2月議会*予算委員会( まちづくり関連) 大宮駅周辺開発 「構想」だけ先行は危険

質疑をおこなう山崎あきら市議

 2 月27 日に開かれた予算員会で、山崎あきら市議がまちづくり委員会所管の質問をしました。

 

山崎 2019 年度予算では、大宮駅グランドセントラルステーション化構想推進のための(仮称)GCS プラン案を作成するとしている。構想では、大宮駅の機能高度化、駅前東口広場の巨大交通施設の整備、4棟の民間再開発ビルの建設が描かれている。対象地域での地権者及び事業者数についてうかがう。

 

 地権者数については、約104 地区合わせて190 名。事業者数は把握していない。

 

山崎 この構想に要する予算規模と、市の財政負担についての考えは。

 

 交通広場や交流広場の配置や規模について検討の段階なので試算はまだできていない。ビルの建設等についても試算できていない。

 

 山崎市議は「財政的な裏付けが示されていないなかで構想だけが先行していくのは大変危険だ。これまでも天文学的な数字とも指摘されている。慎重に対応すべきだ」と厳しく指摘しました。

2月議会*予算委員会(保健福祉関連) 人口130 万にふさわしく福祉施策を充実させよ

質疑をおこなう久保みき市議

 2 月26 日に開かれた予算委員会で、久保みき市議が保健福祉委員会所管の質問をおこないました。

 

 はじめに久保市議は、党市議団が粘り強く求めてきた障害者グループホームの市単独補助の予算がついたことを歓迎し、利用者の家賃補助について求めました。市は、「国に助成額の増額を要望しつつ、他政令市の状況を研究する」と答弁しました。

 

 また、市が福祉避難所の指定を1 施設と結んだことを評価した上で、本来は5000人分必要な福祉避難所が、約1000 人分しか確保できていないと指摘しました。市は、「有料老人ホームやサービス高齢者住宅などにあたり、さまざまな工夫で福祉避難所を増やす」と答弁しました。

 

また、介護保険の総合事業については、通所・訪問合わせて585 事業所のうち、基準緩和のサービスA をおこなっているのは107 事業所しかないことが明らかになりました。

 

 久保市議が、今後国が要介護1・2 まで広げる動きについて質すと、市は「利用者が必要なケアを受けられ、事業所に混乱が生じないよう国へ要望している」と答弁しました。

 

 また、児童虐待問題について千葉県野田市の事件にふれ、一時保護から家庭に戻した後の支援について質問。

 

 市は「児童を家庭に戻した後は定期的に家庭訪問し、地域や学校に見守りを依頼している」と答弁しました。あわせて、本市の児童相談所職員一人あたりの受け持ちが平均67 件(全国平均40 件)と多いことから、職員増とともに人口50 万人に1 カ所が望ましいとされている児童相談所の増設を求めました。

2月議会*予算委員会( 市民生活関連) ステップハウスへの補助が前進

質疑をおこなう神田よしゆき市議

 2 月25 日に開かれた予算委員会で、神田よしゆき市議が市民生活委員会所管の質問をおこない、DV 被害者支援にとりくむステップハウスへの補助を求めました。

 

 さいたま市に配偶者暴力相談支援センターができて4 年が経過しました。2017 年度の電話・面接相談件数は1050 件、2016 年度は1052 件の相談が寄せられました。

 

神田 シェルターの利用者数およびステップハウスの利用数は。

 

 シェルターは2017 年度被害者本人4 名、同伴児8 名、16 年度本人8 名、同伴児21 名、ステップハウスは、17 年度本人15 名、同伴児17名、16年度本人15名、同伴児18名。

 

神田 シェルターとステップハウスの利用で倍近くの差があるが、その理由は。

 

 シェルターはDV 被害者の安全を最優先にして、被害者の施設内での生活に多くの制約がある。ステップハウスは、被害者のその後の自立に向けた施設で、緊急から、中長期の保護と幅広い機能に応じた運営をおこなっている。ステップハウスは被害者にとって利用しやすく、利用価値の高い施設と考える。

 

神田 このステップハウスについて、補助金の交付を検討すべきと要望してきたが、その後どのような検討がなされたのか。

 

 施設代表者から数回にわたり運営状況、活動状況について聞き取りをおこない、今後は補助対象等を含めて検討を進めていきたいと考えている。

 

 神田市議は、早期に結論を出し、補助をおこなうよう求めました。補助を進める方向が示されたのは前進です。

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