議会報告

委員会

2月議会*予算委員会( まちづくり関連) 大宮駅周辺開発 「構想」だけ先行は危険

質疑をおこなう山崎あきら市議

 2 月27 日に開かれた予算員会で、山崎あきら市議がまちづくり委員会所管の質問をしました。

 

山崎 2019 年度予算では、大宮駅グランドセントラルステーション化構想推進のための(仮称)GCS プラン案を作成するとしている。構想では、大宮駅の機能高度化、駅前東口広場の巨大交通施設の整備、4棟の民間再開発ビルの建設が描かれている。対象地域での地権者及び事業者数についてうかがう。

 

 地権者数については、約104 地区合わせて190 名。事業者数は把握していない。

 

山崎 この構想に要する予算規模と、市の財政負担についての考えは。

 

 交通広場や交流広場の配置や規模について検討の段階なので試算はまだできていない。ビルの建設等についても試算できていない。

 

 山崎市議は「財政的な裏付けが示されていないなかで構想だけが先行していくのは大変危険だ。これまでも天文学的な数字とも指摘されている。慎重に対応すべきだ」と厳しく指摘しました。

2月議会*予算委員会(保健福祉関連) 人口130 万にふさわしく福祉施策を充実させよ

質疑をおこなう久保みき市議

 2 月26 日に開かれた予算委員会で、久保みき市議が保健福祉委員会所管の質問をおこないました。

 

 はじめに久保市議は、党市議団が粘り強く求めてきた障害者グループホームの市単独補助の予算がついたことを歓迎し、利用者の家賃補助について求めました。市は、「国に助成額の増額を要望しつつ、他政令市の状況を研究する」と答弁しました。

 

 また、市が福祉避難所の指定を1 施設と結んだことを評価した上で、本来は5000人分必要な福祉避難所が、約1000 人分しか確保できていないと指摘しました。市は、「有料老人ホームやサービス高齢者住宅などにあたり、さまざまな工夫で福祉避難所を増やす」と答弁しました。

 

また、介護保険の総合事業については、通所・訪問合わせて585 事業所のうち、基準緩和のサービスA をおこなっているのは107 事業所しかないことが明らかになりました。

 

 久保市議が、今後国が要介護1・2 まで広げる動きについて質すと、市は「利用者が必要なケアを受けられ、事業所に混乱が生じないよう国へ要望している」と答弁しました。

 

 また、児童虐待問題について千葉県野田市の事件にふれ、一時保護から家庭に戻した後の支援について質問。

 

 市は「児童を家庭に戻した後は定期的に家庭訪問し、地域や学校に見守りを依頼している」と答弁しました。あわせて、本市の児童相談所職員一人あたりの受け持ちが平均67 件(全国平均40 件)と多いことから、職員増とともに人口50 万人に1 カ所が望ましいとされている児童相談所の増設を求めました。

2月議会*予算委員会( 市民生活関連) ステップハウスへの補助が前進

質疑をおこなう神田よしゆき市議

 2 月25 日に開かれた予算委員会で、神田よしゆき市議が市民生活委員会所管の質問をおこない、DV 被害者支援にとりくむステップハウスへの補助を求めました。

 

 さいたま市に配偶者暴力相談支援センターができて4 年が経過しました。2017 年度の電話・面接相談件数は1050 件、2016 年度は1052 件の相談が寄せられました。

 

神田 シェルターの利用者数およびステップハウスの利用数は。

 

 シェルターは2017 年度被害者本人4 名、同伴児8 名、16 年度本人8 名、同伴児21 名、ステップハウスは、17 年度本人15 名、同伴児17名、16年度本人15名、同伴児18名。

 

神田 シェルターとステップハウスの利用で倍近くの差があるが、その理由は。

 

 シェルターはDV 被害者の安全を最優先にして、被害者の施設内での生活に多くの制約がある。ステップハウスは、被害者のその後の自立に向けた施設で、緊急から、中長期の保護と幅広い機能に応じた運営をおこなっている。ステップハウスは被害者にとって利用しやすく、利用価値の高い施設と考える。

 

神田 このステップハウスについて、補助金の交付を検討すべきと要望してきたが、その後どのような検討がなされたのか。

 

 施設代表者から数回にわたり運営状況、活動状況について聞き取りをおこない、今後は補助対象等を含めて検討を進めていきたいと考えている。

 

 神田市議は、早期に結論を出し、補助をおこなうよう求めました。補助を進める方向が示されたのは前進です。

2月議会*予算委員会(文教関連) ビッグイベント見直して市民活動支援を

予算委員会で質問をおこなう松村としお市議

 2 月21・22 日の予算委員会で松村としお市議が文教委員会所管の質問をしました。

 

ビッグイベントは見直しを

 

2019 年度はビッグイベントの国際自転車競技大会(クリテリウム)・国際女子マラソン・国際芸術祭に人件費とあわせ10 億円が使われる見通しです。

 

松村 国際芸術祭は海外アーティストの予算が45% を占めている。使い方を変えて市民の文化芸術活動へ支援を強めるべき。

 

 先進的なものを取り入れるのは必須。市民の活動支援に引き続きとりくむ。

 

松村 クリテリウムは市民の来場者が減っている。2.5 億円も税金投入しているが、必要な事業だと市民に思われていない。

 

 必要な事業だ。

 

松村 クリテリウムの民間移行も外郭団体に移すだけで、予算のつけかえにすぎない。もう手を引くべき。

 

過大規模校解消は新設校整備で

 

松村 新設大和田地区小学校(見沼区)の建設計画は6 年。新設美園小中学校は4 年で開校だ。早めることは可能ではないか。

 

市教委 今後できることは進めていく。

 

松村 1 年でも2 年でも早くやるべき。過大規模校解消は新設校整備でとりくむよう求める。

 

受験競争過熱させるな

 

松村 大宮国際中等教育学校が4 月に開校する。校外活動などで保護者負担が多く、受験生の地域にも偏りがある。教育の機会均等上問題がある。

 

市教委 大宮国際の教育活動の成果を還元して教育向上に寄与したい。

 

松村 大宮国際で保護者も子どもも受験競争、競争教育にあおられている。

 

市教委 学校選択の幅、受験の機会が増えた。競争をあおったかは判断が難しい。

 

 松村市議は「このまま進めていいのか」と市教委の姿勢を批判しました。松村市議は、他に学校の特別教室や体育館へのエアコン設置の促進や中学校での民間英語テスト、部活動のあり方について質問しました。

2月議会*予算委員会(総合政策関連) 地下鉄7号線延伸は見通し持てず

 2 月20 日、予算委員会で山崎あきら、とりうみ敏行の両市議が総合政策所管の質問をしました。

 

 山崎市議は地下鉄7 号線延伸事業について質問し、市が事業実現のために定住人口、交流人口の創出を図るためとして浦和美園・岩槻地域の成長・発展を推進するなどの関連事業をおこない、2012 年~ 19 年で総額約805 億円以上をつぎ込んでいることが明らかになりました。

 

 地下鉄7 号線延伸は当初2017 年度着工を予定していましたが、採算性の問題で延期せざるを得なくなりました。また、建設費は当初の700 億円から800 億円、900 億円とも言われ、この先どれだけ膨れ上がるかわかりません。山崎市議は「人口減少が言われているなか、市の財政に深刻な影響を与えかねない」と強く批判しました。

 

 

 とりうみ市議は中小企業資金融資事業について、「消費税率引き上げにともなう中小業者の資金需要が見込まれるとして前年比で総額66 億円の増額としているが、市独自で金利や融資条件の緩和策などを考えているか」と質問しましたが、市はあくまで資金融資での中小企業支援をおこなうと答弁しました。

 

 また、水害時に使用不能となる避難所が全体の258 カ所中104 カ所で40.3%に上ることが、市の答弁で明らかになりました。とりうみ市議は、「荒川の越水の可能性は極めて低いとはいえ、現に使用不能となる避難所が多数出ることが分かっているのだから、対策を急ぐべきだ」と求めました。

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