議会報告

委員会

12月議会*文教 学校内のハラスメントは許さない

保健福祉委員会で質疑をおこなう久保みき市議

 12月9日、文教委員会で久保みき市議は、学校におけるハラスメント防止等について質問しました。

 

 神戸市の小学校で、男性教員に対する先輩教員からの陰湿ないじめ事件が起きました。久保市議は、さいたま市においては教員間のいじめは絶対に許さないという立場でこの問題をとりあげました。

 

 質疑により、本市の学校内の職員間におけるハラスメントなどの相談件数は2018年度で18 件あったことが明らかになりました。内容は、人間関係のもつれや職場環境を悪化させる言動などです。また、精神性疾患を理由とした休職者は42 人、うち退職者は9 人もいたことが分かり、看過できません。本市でも、給食が外部委託になる以前に調理員の間でパワハラ、いじめ事件が起き、告発されたことがありました。久保市議は「給食調理員を含め、教職員がハラスメントのない環境で安心して働けること、そして問題が起こったら早急に相談・解決できる環境を整えるべき」と求めました。

 

 その他、夜間中学についてとりあげ、さいたま市立夜間中学の設立を強く求めました。

12月議会*総合政策 避難所の環境改善は待ったなし

総合政策委員会で質疑をおこなうたけこし連市議 (パネルは長野県上田市の避難所で使用されたファミリーパーテーション)

 12月9日、総合政策委員会で、たけこし連市議は避難所の環境改善のために、防災備蓄の拡充を求めて質問しました。

 

たけこし 避難所の環境改善は、市民の避難回避をなくしていくために大切だ。防災備蓄として、(テント型の)ファミリーパーテーションの導入についてどう考えるか。

 

市 防災倉庫の備蓄スペースに限りがあり、国からのプッシュ(緊急輸送)型支援や民間事業者からの調達で対応したい。

 

たけこし プッシュ型では短期間の避難に対応ができない。防災倉庫や拠点倉庫そのものの拡大を求める。

 

市 整備に費用がかかるため、慎重に検討する。

 

たけこし 市の非常用物資リストを見ると、簡易ベッドが不足している。短期・長期にかかわらず、避難所で休む際に必要な備品。市は、エアーマット3 万5900 枚を拠点備蓄倉庫に備蓄するというが、短期の避難に対応できない。コンパクトに収納できるので、防災倉庫に備蓄すべきでは。

 

市 拠点備蓄倉庫のほか、各避難所の防災倉庫への備蓄についても検討している。

市民会館うらわ 駅前再開発ビルへの移転で120億円

文教委員会で議案への反対討論をおこなう久保みき市議

 2019 年12 月議会に、市民会館うらわに関する議案がかけられました。市民会館うらわは、1971 年に浦和市民会館としてオープンしました。現在はかなり老朽化しており、耐震に問題があるため2021 年3 月までに取り壊します。

 

 市は、現在地に建て替えるのではなく、浦和駅西口に建設予定の再開発ビル(地上27階、地下2 階)に入れる予定です。文教委員会の議案質疑のなかで、現在地で建て替えた場合の経費は70 億円にもかかわらず、駅前再開発ビルに移転した場合は120 億円もかかることが明らかになりました。また使用できない期間についても、建て替えでは3年~ 3 年半のところ、駅前移転では早くても4 年とのことです。

 

 市は「駅前に移れば利便性が向上する。より一層の文化の発信につながる」と答弁しましたが、久保みき市議は「いまの場所で築き上げてきた歴史と文化があり、現在地だから成り立つ催し物もある。そのような文化を捨てて駅前のビルに入れてしまって本当にいいのかが問われる」と述べて議案に反対しましたが、他会派の賛成で可決しました。

台風被害の経験を踏まえ災害対策をすすめて

台風19号災害対策調査特別委員会で質疑をおこなう(左から)たけこし連、久保みきの両市議

台風19 号災害対策調査特別委員会ひらかれる

 

 11 月18 日、台風19 号災害対策調査特別委員会がひらかれ、党市議団から久保みき、たけこし連の両市議が出席しました。

 

 はじめに台風被害が拡大した原因と市の対策、避難指示や避難所、そして復旧復興について市の説明を受けました。

 

 市は台風19 号の被害状況について「1 日で288 ミリの雨量を計測し、複数の河川の水位が上昇したことによって被害が拡大した」と報告。台風発生当日、強風を想定して午前中から市内198 カ所の避難所を開設したものの、想定を超える大雨となり市民が避難所へ移動するのは危険と判断、「垂直避難(少しでも高いところに移動)」への誘導に切り替える判断に至ったとのことでした。市は、水害時におこなうべき広域避難(区を越えた避難)について、避難計画の運用・協議が不十分だったと認めました。

 

 質疑では、久保市議から、災害時に障害者が安心して利用できる福祉避難所の開設やペットの同伴避難について、たけこし市議からはニーズに応じた支援が迅速にできるよう各業界団体と災害協定を結ぶことを、それぞれ求めました。

 

 台風時に市のHP がアクセス障害を起こした件についてはサーバーを強化し改善されることが明らかになり、浦和卸売市場や農業者への支援については12 月議会に補正予算が組まれています。その他、党市議団として提案していた福祉避難所の整備、福祉施設への国庫補助金投入、避難所まで移動できるよう民間バス会社等と協定を結ぶことなどは検討すると前向きな回答がありました。

市民生活委員会視察*1 人ひとりのニーズに応じてワンストップで支援

京都府庁で担当課に質問する金子あきよ市議

 10 月28、29 日、金子あきよ市議は市民生活委員会の行政視察(奈良県、京都府)に参加しました。

 

 京都府男女共同参画センター「らら京都」は、女性の起業支援、労働相談や法律相談などの相談事業、DV 防止対策事業、男女共同参画の視点での防災支援事業などにとりくんでいます。このセンター内に置かれている「マザーズジョブカフェ」(府と京都市、京都労働局、労働組合、経営者団体などの協働体制で運営)は、“一人ひとりのニーズに応じて子育てと就業をワンストップで支援すること”を目的に設置された事業です。フロアー内のキッズルームに子どもを預けて、落ち着いて相談ができる環境が整えられ、女性の就職・再就職の支援、ひとり親自立支援、保育の情報提供など、多面的な支援活動がおこなわれていました。昨年1年間の延べ来所者数は2 万3155 人ということでした。

 

 金子市議は「さいたま市にも、女性の就業や子育ての悩み、相談にしっかり応えられる女性センターが必要だと痛感した」と話しました。

ページトップへ