議会報告

委員会

9月議会*決算【総合政策①】市民のくらしの現状は深刻 税負担が重くのしかかる

決算委員会で総合政策委員会関連について質疑をする神田よしゆき市議

 9 月25 日、神田よしゆき市議が決算特別委員会(総合政策委員会関連1 日目)で市民のくらしの現状について質しました。

 

神田 10 年前との比較で、給与所得者、年金所得者の平均収入と税負担は。

 

 2019 年度の給与所得は374 万円、夫婦・中学生2 人の世帯の住民税・所得税額は合計約41 万4000 円。10 年前比で給与所得は13 万円増、税額は約16 万1000 円増。65 歳以上の年金所得は112万8000 円、住民税・所得税額は約8 万6000 円。10 年前比で所得は25 万8000円減、税額は3 万3000 円減。

 

神田 現役世代も高齢者世帯も所得で見るとかつてなく負担が増えている。市民のくらしの現状をどう認識しているか。

 

 負担が増加していると認識している。

 

神田 法人市民税の減税の影響額は。

 

 法人市民税は2013 ~ 2019 年度までの累計の影響額が約287 億円。

 

神田 同じく消費税交付金は。

 

 2019 年は220 億円、2009 年は105憶円で、差し引き115 億円プラス。

 

 さいたま市の会計でも、消費税が法人税の穴埋めになっていることが明らかになりました。

 

公共施設の整備をすすめよ

 

 次に、公共施設マネジメント(公マネ)計画について質問しました。

 

神田 市民1人あたりの公共施設の面積が20 政令都市中、本市は最下位。公共施設の整備が不十分な都市との認識はあるか。

 

 事実として認識している。総量規制のなかでも公民連携を使えば新しい建物は作ることができる。

 

神田 市は人口増に合わせて、十分な整備をしてこなかった。公マネ計画の第2次では、総量規制等の見直しを図るべきだ。

 

 施設の整備の仕方、複合・共用化はこれからも進め、十分精査をしながら建てるべき施設は建てていかなければいけない。

 

 市は、公共施設マネジメント計画の第2 次を見直して、新たな公共施設も整備を進めることを明らかにしました。

9月議会*文教 教科書採択 透明性・公開性高めよ

文教委員会で議案外質問をおこなう松村としお市議

 9 月14 日、9 月議会の文教委員会で議案外質問がおこなわれました。

 

 松村としお市議は、教科書採択をおこなう教育委員会議で学校での教科書研究の結果報告(いわゆる学校票)が昨年から報告されなくなったことについて、市民から復活の要望が出ていることを紹介し、改善を求めました。

 学校教育部長は、「学校票は参考資料。採択は教育委員会の責任と権限で実施するので事務局でやり方を変えるものではない」と答弁。松村市議は、透明性・公開性を高めるためにも教育委員会に改善要望を伝えるよう求め、同部長は「しっかり処理したい」と応じました。

 あわせて松村市議は採択基準や採択理由等の情報を県同様に市でもホームページで公開するよう求めました。同部長は「透明性を高めるため公開は重要。ホームページでの公開を準備している」と答弁。松村市議は「他市などに比べ本市の教育委員会はホームページでの公開情報が全体として少ない」と指摘し、公開を広げる努力を求めました。

 松村市議はほかに外国人学校児童生徒保護者補助金の増額等を求めました。

9月議会*保健福祉 保育園の休園基準策定される

保健福祉委員会で議案外質問をおこなう神田よしゆき市議

 9 月14 日、9 月議会の保健福祉委員会で議案外質問がおこなわれ、神田よしゆき市議は、認可保育所の休園基準の策定等について質しました。

神田 昨年、台風19 号被害を受けて認可保育所の休園基準の策定を求めて質問した。その際は、厚生労働省で基準づくりを検討するとのことだったが、その後の進捗状況は。

 台風19 号の豪雨災害を受け、基準策定の検討を進めるため、さいたま市私立保育園協会との勉強会を開催し、検討を進めてきた。新型コロナ対応のなかで、本市の感染症に関する臨時休園の取り扱いについても整理し、休園基準のガイドラインを策定し、7 月に保育施設に周知した。

神田 これからもさまざまな問題が出てくる。ぜひガイドラインを生かしてほしい。

 神田市議はほかに、認可保育所の入所事務について質し、入所選考は第一希望の保育園ごとにまとめ、点数の高い順から入所を決定するという方法への改善を提案。また入所決定後の直前辞退について、認可保育所が減収となることのないよう、委託費を市が負担するべきと求めましたが、市はいずれも後ろ向きな答弁でした。

9月議会*総合政策 地震・洪水想定地域が道の駅の候補地に?

総合政策委員会で議案外質問をおこなうとばめぐみ市議

 9 月14 日、総合政策委員会の議案外質問で、とばめぐみ市議は(仮称)農業及び食の流通・観光産業拠点について質問しました。市は、老朽化する食肉中央卸売市場とと畜場(大宮区吉敷町)を見沼区宮ケ谷塔2 丁目に移転し、同4 丁目に道の駅を一体的に整備する基本計画を策定中です。

 

 とば市議は、「2 つの候補地は、地勢評価で洪水や地震の影響の項目で×(不適格)が示されている」として、市が道路条件等利便性を優先し、地盤沈下や川の汚染、騒音など住民の心配に応えないまま進めていると指摘。市は「×は、市の地震防災マップで震度6 強、洪水ハザードマップで最大浸水深0.5 m以上を想定する地域であることを示している」として、耐震性のある建物の施工や、貯水池の確保などで対応すると答弁しました。また、今後環境影響評価が必要な施設と判断されればおこなうと述べました。

 

 とば市議は、「大規模な施設。基本計画策定のために、まず環境影響評価をおこない、結果を住民に公開すべき」と求めました。

9月議会*市民生活 リサイクルをすすめるために

市民生活委員会で議案外質問をおこなう久保みき市議

 9 月14 日、9 月議会の市民生活委員会で議案外質問がおこなわれました。

 

 地球温暖化が深刻化するなか、温室効果ガスの排出量削減が求められています。久保みき市議はごみの減量とリサイクルをすすめる立場で質問しました。

 さいたま市のリサイクルの実績をみると、プラごみと缶はリサイクル量が減り、燃えるごみは増えています(前年比)。ごみの分別では、リサイクルできる物がリサイクルごみに出せない決まりになっている物があることが明らかになりました。たとえば、ペットフードの缶は燃えないごみに出すことになっています。久保市議はペットフードの缶を示しながら「簡単に洗うだけできれいになる。リサイクルすべきではないか」と迫り、市は「来年4 月から見直し、改めることを検討する」と答えました。

 

 また、納豆の容器は燃えるごみとして出すことになっていますが、久保市議は「そのルールは2004 年から変わっていない。臭気が原因でリサイクルできないならば、プラスチック容器を使うべきではない。それが無理ならきれいに洗ってリサイクルする方針をもってほしい」と主張しました。

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