議会報告

委員会

9月議会*総合政策 「支援としての学生雇用」をさいたま市でも

総合政策委員会で議案外質問をおこなうたけこし連市議

 9 月14 日、9 月議会の総合政策委員会で議案外質問がおこなわれました。

 

 たけこし連市議は、コロナ禍で経済的に困窮している学生に対する支援として、市が学生を雇用することについて質問しました。

 

 たけこし市議は、埼玉大学の学生に向けたフードパントリー(無料食料配布)を2 度視察し、学生の声を聞きとりました。「アルバイトをクビになった」「シフトをまったく入れてもらえない」「大学の支援金5万円で5 カ月過ごした」「一人暮らしでアルバイトで生計を立てている。月8 万円から3 万円になり厳しい」といった学生の声や実態を紹介したうえで、自治体が経済的困窮下にある学生を雇用する「支援としての学生雇用」にとりくむ京都市や東広島市などの事例を示して本市でもおこなうよう提案しました。

 

 市は「学生が平日の日中業務が中心となる市役所業務に継続して勤務できるかどうかなどの課題はあるものの、応募要件の緩和などを含めて検討したい」と答弁しました。引き続き学生の実態や声を届け、学生支援の実現を目指します。

9月議会*文教委員会・請願 コロナ禍で苦しむ学生に目を向けて

文教委員会で請願の採択を求める討論をおこなう松村としお市議

 9 月14 日、文教委員会で「高等教育への補償・支援の抜本的拡充を求める請願」の審査がおこなわれ、松村としお市議が討論にたちました。

 

 この請願は、提出者である民青同盟埼玉県委員会が学生から聞きとった声をもとに、国に支援を求める意見書を上げることを求めています。

 

 松村市議は、「オンライン授業で家にいることで光熱費が高くなった」「バイト先が営業時間短縮で収入が減った」「就職活動がどうなるか不安」などの学生の声を紹介し、「国の学生支援緊急給付金は要件も厳しく、一部の学生しか利用できない。もっと学生に目を向けてほしい。学生向けの給付金を求める要望が寄せられている」として、「未来を担う学生たちのこの状態を放置することは、若い世代に傷跡を残すことになりかねない。学費の負担軽減、生活費の支援、学びや就職での不利益を生まない対策などを国籍問わずとるよう求める請願者の願いは、日本の未来を大切に考えることと同義」として採択を主張しました。しかし、他会派の反対により不採択となりました。

9月議会*保健福祉委員会・請願 医療機関への支援をいそげ

保健福祉委員会で請願の採択を求める討論をおこなう神田よしゆき市議

 9 月14 日、保健福祉委員会で「新型コロナウイルス感染拡大に備える検査、医療体制の強化、医療機関への支援に関する請願」の審査がおこなわれ、神田よしゆき市議が討論にたちました。

 

 神田市議は、本市のPCR 検査が医療機関や民間の検査機関の支援によって1 日750件まで増えたが、実際はクラスターと濃厚接触者のみで検査件数は極めて少ないことを紹介し、「市中感染の広がりとインフルエンザの同時流行を考えると、体制強化が必要」と主張。

 

 そして「新型コロナの影響で、市内の医療機関の経営が深刻になっていることは市も把握している通り。いままでの支援だけではコロナ患者の受け入れの有無にかかわらず医療機関が立ちゆかない。国に財政支援を求める本請願の願意は妥当」として採択を主張しました。

 

 しかし、他会派の市議が「市内の介護・障害福祉サービス事業等で働く職員約3.8 万人が定期的にPCR 検査を受けると、1 回3万円として1 カ月1 回ならば半年で66 億円となり市の財政を圧迫される」等として不採択を主張。他会派の反対により不採択となりました。

議会改革推進特別委員会*議会改革1歩1歩

 8 月26 日、議会改革推進特別委員会が開かれ、神田よしゆき、とばめぐみの両市議が出席しました。

 さいたま市議会棟内における通信環境の整備として、会議資料のペーパーレス化をすすめるため、電子化した会議資料の閲覧を可能にします。初期費用としてルーター設置に約300 万円、ランニングコストは年間約82 万円かかります。

 また、本会議場の映写資料の電子化も実現します。「質問中に示す資料が見づらい」という傍聴者の声がありましたが、現行のOHC(書画カメラ)にパソコンを接続し、電子データをスクリーンに映写できるようにするもので、9 月議会から試行実施されます。

 さらに、自然災害や新型コロナのような危機事案等の際に、行政と議会が協力するために、議会や議員の役割を規定する「議会基本条例の災害に関する規定」について検討が進められています。市民に分かりやすく開かれた議会となるよう、引き続き取りくみます。

さいたま国際芸術祭が中止

 さいたま市は、3 月~ 5 月に開催予定だったさいたま国際芸術祭の事実上の中止を決定しました。

 

 このイベントは、東京五輪の年に文化行事のビッグイベントとして計画され、テーマを「花/flower」とし、花の季節である春に、旧大宮区役所をメイン会場に開催される予定でした。経費は約5 億8000 万円で、ほとんどは支出済みです。開催延期(凍結)を決めた5 月におこなわれたオリンピック・パラリンピック競技大会支援特別委員会(久保みき市議が出席)では、延期により維持管理などに月額約200 万円、再開催にはさらに約5 ~ 6000 万円かかると報告されました。

 

 いつ収束するかわからないコロナ禍です。党市議団は「このまま多額の費用をかけて開催延期するより、思い切って中止の決断をすべき」と議会でも主張してきました。久保市議は「市は、自粛要請で停滞している市民の文化芸術活動に対し支援するとりくみが求められると表明した。以前から市内の芸術家への支援を求めてきたのでうれしく思う」と話しました。

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