議会報告

松村としお

2月議会*予算委員会( 企業会計) 高すぎる上・下水道料金の値下げを

質疑をおこなう松村としお市議

 2 月28 日の予算委員会で、松村としお市議が上・下水道会計予算について質問しました。

 

 水道会計の累積資金剰余金(内部留保)は2017 年度決算で113 億円。2018 年度末見込みで88 億円です。ところが、もともとの計画では2018 年度末に22.5 億円になっているはずでした。

 

松村 累積資金剰余金について、計画との差がある理由は。

 

 経営努力や契約差額で差が生じた。配水場や老朽管の更新、耐震化を進めるために必要な水準。

 

松村 2020 年度には11 億円程度まで減るのが元の計画だ。もっと少なくても大丈夫

なのではないか。

 

 現状の水準が必要。

 

 松村市議は「計画に比べ累積資金剰余金が大きいではないか。市民のくらしは厳しい」と指摘して値下げを求めましたが、市は拒否しました。

 

 さらに下水道料金についても、さいたま市誕生からくり返しの値上げで1.9 倍にもなったことを明らかにして、高すぎる料金の値下げを求めました。

2月議会*予算委員会(文教関連) ビッグイベント見直して市民活動支援を

予算委員会で質問をおこなう松村としお市議

 2 月21・22 日の予算委員会で松村としお市議が文教委員会所管の質問をしました。

 

ビッグイベントは見直しを

 

2019 年度はビッグイベントの国際自転車競技大会(クリテリウム)・国際女子マラソン・国際芸術祭に人件費とあわせ10 億円が使われる見通しです。

 

松村 国際芸術祭は海外アーティストの予算が45% を占めている。使い方を変えて市民の文化芸術活動へ支援を強めるべき。

 

 先進的なものを取り入れるのは必須。市民の活動支援に引き続きとりくむ。

 

松村 クリテリウムは市民の来場者が減っている。2.5 億円も税金投入しているが、必要な事業だと市民に思われていない。

 

 必要な事業だ。

 

松村 クリテリウムの民間移行も外郭団体に移すだけで、予算のつけかえにすぎない。もう手を引くべき。

 

過大規模校解消は新設校整備で

 

松村 新設大和田地区小学校(見沼区)の建設計画は6 年。新設美園小中学校は4 年で開校だ。早めることは可能ではないか。

 

市教委 今後できることは進めていく。

 

松村 1 年でも2 年でも早くやるべき。過大規模校解消は新設校整備でとりくむよう求める。

 

受験競争過熱させるな

 

松村 大宮国際中等教育学校が4 月に開校する。校外活動などで保護者負担が多く、受験生の地域にも偏りがある。教育の機会均等上問題がある。

 

市教委 大宮国際の教育活動の成果を還元して教育向上に寄与したい。

 

松村 大宮国際で保護者も子どもも受験競争、競争教育にあおられている。

 

市教委 学校選択の幅、受験の機会が増えた。競争をあおったかは判断が難しい。

 

 松村市議は「このまま進めていいのか」と市教委の姿勢を批判しました。松村市議は、他に学校の特別教室や体育館へのエアコン設置の促進や中学校での民間英語テスト、部活動のあり方について質問しました。

2月議会*文教委員会 教員の病休者が急増 施策の検証が必要

文教委員会で議案外質問をおこなう松村としお市議

 2 月15 日の文教委員会で、松村としお市議は議案外質問をおこないました。昨年12 月議会のもりや市議の議案外質問で明らかになった教員の病休者が急増したことについて質問しました。

 

松村 病休者の急増は深刻だ。原因をどう考えているのか。

 

市教委 重大だと受け止めている。原因は特定の教育施策に求められるものではなく、保護者・地域から弁護士も関わるような働きかけがあり、学校だけでの解決が困難な事案が増えていることに大きな原因がある。

 

松村 勤務時間の削減も病休者を減らすうえでカギではないか。

 

市教委 2018 年度は超過勤務を月平均60時間を目標とした。国は月45 時間・年間360 時間のガイドラインを示したので見直しを図る。

 

松村 業務削減のため現場の意見を聞くことが必要と昨年指摘したが、その後どうか。

 

市教委 負担軽減についてアンケートを取った。現在集計中だが今後の参考にしたい。

 

 松村市議は「グローバルスタディなど教員に新たな負担が増えている。市教委の施策の検証も必要だ」と、市が独自でおこなっているものについて見直しを求めました。

追加補正予算 さいたま市議選・県議選 4/7 投票で実施へ

建設中の美園南中学校

 12 月定例会の閉会を前に、追加で一般会計補正予算案(第8 号)が市長より出されました。

 

 さいたま市議選・県議選が3 月29 日に告示されることから、2018 年度内の選挙執行に必要な経費が含まれています。投票・開票は4 月7 日ですが、期日前投票は3 月30日からはじまります。

 地方自治体は「住民の福祉の増進を図ることを基本」(地方自治法第1 条)とし、住民にとってもっとも身近な行政機関です。さいたま市議選の投票率は2003 年の約47% から前回2015 年は40%に下がっています。18 歳選挙権のもとで初めておこなわれる市議選ですが、市民の願いを行政に反映させるうえでも投票率の向上は大きな課題です。

 

 また建設会社の倒産の影響による美園南中・仲町小、老人福祉センター寿楽荘(桜区)の工事に対応する予算も含まれています。美園南中は新校舎ができるまでの間、美園中・美園小仮校舎に別れて教育活動をおこないます。部活動や学校行事の移動にバスを使用するための費用や特別教室の改修・エアコン設置等の費用が計上されています。

 予算委員会で松村としお市議は美園南中について「移動による事故のないよう教員・子ども・保護者の間の連絡をしっかりやってほしい」と要望しました。

 

 また寿楽荘の工事が再発注されることで完成が9 月に遅れます。予算委員会で久保みき市議がいこい荘(中央区)へのバス送迎(一日一往復)が継続されることを確認しました。

 

 追加補正予算案は、全会一致で可決されました。

12月議会*文教 臨時的任用教員の割合 3 年で10%以下へ

文教委員会で議案外質問をおこなう松村としお市議

 12月10日、文教委員会で松村としお市議は臨時的任用教員(臨任教員)の割合が多くなっている問題についてとりあげました。

 

松村 昨年度と今年度、教員が妊娠や病気などで年度途中に臨任教員と替われずに1 カ月以上空いてしまったケースはいくつあるか。

 

市教委 2017 年度は17 件、2018 年度は11 月末までに17 件。昨年度、今年度とも最長で3 カ月配置できなかった。

 

松村 空いた分のフォローは現場にとって大変。日常的に臨任教員を多く採用してしまっているのも問題だ。教員に占める臨任教員の割合(臨任率)が年々増えて、昨年度は14%になった。臨任率を下げる方向は示されているが、具体的な数値目標を決めて採用しないと改善できない。

 

市教委 おおむね、3 年間の間に10%を切ることを目標にしたい。今年度の採用見込み数も増やす。

 

 昨年の松村市議の質問に対し臨任教員の割合を下げる方向が答弁されましたが、今回はじめて具体的な数字があげられました。また松村市議は、教員の年齢構成で40 代が極端に少ない現状を明らかにして改善を求めました。

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