政策と活動

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【高齢者が安心できる介護保険制度を①】要支援1・2のヘルパー・デイサービスはどうなるの?

保健福祉委員会で質疑する戸島よし子市議

 介護保険制度の変更により、要支援1・2の人のヘルパーとデイサービスが介護保険から外され、さいたま市地域支援事業に移行されます。市民から介護サービスを低下させないよう求める請願が提出され、保健福祉委員会で戸島よし子、もりや千津子市議が質疑しました。そのなかで明らかになったことをお知らせします。 

 さいたま市の要支援1・2の人は平成29年度では1万2883人になると見込まれます。介護事業所によるヘルパー・デイサービスの専門的サービスは、必要と認められた人だけになり、それ以外の人は、NPO、住民ボランティア、シルバー人材センターなどの多様なサービスに移行することになります。これらの施設では、職員は無資格者でもよいとされる基準緩和が盛り込まれるため、介護の質の低下が懸念されています。

 どのサービスが受けられるかは、地域包括支援センターの「ケアマネジメント」によって判定されます。市は議会での質疑で「判定にあたっては本人の意思は尊重する」と答えています。要支援1・2の人は、ご自分の意志をはっきりと伝えましょう。

 市はこれまでに関連担当課長級のプロジェクトチームで検討を進め、要支援1・2の人へのアンケートを実施してきました。今後のスケジュールの見通しについては、「アンケートの集計結果をまとめ、基準づくりを進める。素案を示せるのは6月くらい。その後、市民の意見を聞いたうえで今年度半ばに公表する」としています。また、当事者である要支援1・2の人への周知については「市報。ホームページ、あるいは説明会などを実施し、個別に通知する仕組みもつくりたい」としています。

 介護保険制度については、

①年金所得280万円以上の人(控除後所得金額160万円)の介護利用料が2割負担に
②特養ホームの入所対象は原則介護度3以上の人に限定
③特養や老健など施設入所で食費・居住費の負担軽減を受ける人の要件を制限する

などが平成27年度から実施されています。要支援1・2の人のサービスの見直しは、29年度から実施の予定です。介護の質の低下に歯止めをかけ、高齢者が安心できる介護保険制度へ転換させるために声を上げるときです。

市民に寄り添う生活保護行政へ 生活と健康を守る会と懇談

「生活と健康を守る会」のみなさんと懇談する党市議団(左)

 5月16日、「生活と健康を守る会」と党市議団が懇談しました。

 参加者からは「ホームレス状態となって生活保護を申請すると、アパートではなく施設を紹介される。貧困ビジネスと言われる施設に入所すると、アパート転居は厳しい。ケースワーカーは当事者の話をよく聞いてていねいに対応してほしい」「一時無料低額施設(シェルター)の存在や利用について、ケースワーカーの対応が行政区によって異なる。担当課は周知と徹底をしっかりと図るべき」など、生活保護をめぐる市の対応について要望が出されました。

 また、岩槻区にある宗教法人が運営する施設が、違法な運営であるにもかかわらず区福祉事務所の対応が遅れていることについて「区福祉事務所と市の担当課はもっと毅然とした対応を取るべき」との強い意見が寄せられました。

市教職員組合と懇談 現場の声を大事にしてほしい

市教職員組合のみなさんと懇談する党市議団

 1月29日、党市議団はさいたま市教職員組合と懇談し、山崎、戸島、神田、もりや、久保、大木の各市議が参加しました。

 県費負担教職員制度の見直しがおこなわれ、2017年から教職員の給与事務が都道府県から指定都市に移譲されます。懇談では、条件整備がさらに悪くなるのではないか、教職員評価において「人事評価制度」が導入されるのではないかなど、たくさんの懸念が出されました。

 また、深刻な教員の多忙化、少年自然の家が舘岩に一本化されたことで起きた問題点、特別支援学級の現状、グローバルスタディ(小学校1年生からの英語の授業)の問題なども出されました。

 さいたま市の教職員は約5000人です。そのうち臨時採用は800人で、政令市中ワースト1です。教職員の労働環境をはじめ、教育条件整備を充実させることが求められています。

年金者組合との懇談 年金の削減で老後に不安

年金者組合のみなさんと懇談する党市議団

 1月27日、党市議団は年金者組合4支部(大宮・与野・浦和・岩槻)と懇談し、山崎、神田、鳥海、大木の各市議が参加しました。

 懇談では、「年金支給額の削減に対してさいたま地裁で争っている。年金が減らされたら介護保険料が払えなくなる」「ヘルパーの報酬が低く、厚生労働省が認める無資格者では訪問介護は成り立たない」「サービスの水準が下がれば利用しづらくなり、県内でも高めの保険料を払う意味がない」「保険料が払えなければ特養ホームに入れない。市は個人の所得にあわせて保険料を支払うかたちで、利用者の希望にかなうサービスを提供してほしい」など、たくさんの意見が出されました。

 このほか、市民活動サポートセンターの直営化や後期高齢者の医療保険料の問題、最低保障年金制度の確立や、将来の年金額の削減に対する不安や不満の声が上がりました。

社保協との懇談 介護保険法改定によるサービス低下を懸念

社保協のみなさんと懇談する山崎、戸島、もりやの各市議

 党市議団は1月22日、さいたま市社会保障推進協議会と懇談しました。

 懇談では、みなさんから「介護保険法の改定で総合事業へ移行するにあたって、サービスの低下につながらないよう求めているが、市の事業の推進がどのようになっているのかわからない。要支援認定者へのアンケート調査の実施の結果なども含めて情報を出してもらいたい」と介護保険問題にかかわる要望がありました。

 また、国保税の負担が重いことについては「国保税などの滞納での債権回収や差押えの強化で市民が苦しんでいる。分納金額の増額など、生活を無視して示される。納税者の権利が守られていない」などの実態が話されました。

 党市議団からは、これまでのとりくみなどを報告。意見交換をしたうえで、今後も債権回収の問題について実態調査や事例研究をしていく、と述べました。 

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