政策と活動

全区

ソーシャルファーム 医療の専門職の配置を

「わーくはぴねす農園さいたま岩槻」のハウスの中の様子

 8 月19 日、「わーくはぴねす農園さいたま岩槻」の利用者から夏場の作業について相談を受けたため、金子あきよ、とばめぐみの両市議が現場を視察しました。

 ここは、さいたま市が総合振興計画で「障がい者の働く場」と位置づけてとりくんでいる事業です。昨年6 月に開設され、17 社の企業に採用された105 名の障がい者が35棟のビニールハウスで水耕栽培をしています。開設から1年たち、農園はハウスも整い、農作物も実り、活気が感じられました。

 この日の気温は35℃、ハウス内は朝10時ですでに38℃でした。40℃を超えたら「危険な温度」としてハウスから出るよう指示されますが、この夏はハウスに5 分しかいられない日が何日もあったそうです。

 今後、ハウスをあらたに15 棟建設し、45名の障がい者の採用が決まっています。しかし、ここでは暑くても寒くても作業は水耕栽培のみ。障がい者の特性を理解し、体調を管理するための医療の専門職もいません。金子市議はこの問題を9 月議会の一般質問でとりあげ、専門職の配置を求めていきます。

コロナ対策で追加要望を提出

 党市議団は7 月27 日に新型コロナウイルス対策を求めて市に要望(市議団ニュースNo.885参照)しましたが、追加要望を8 月5 日に市に提出しました。おもな内容は以下の通りです。9 月議会のなかでも引き続き実現を求めます。

 

■申し入れ内容

①無症状者を含めて感染者を見つけ出すことで感染拡大を抑止できます。感染が持続的に集積している地域(感染震源地= エピセンター)を明確にし、その地域の住民、事業所の在勤者の全体に対してPCR 検査を実施すること。

 

②本市全体の陽性率は市ホームページで毎日公表されていますが、感染が持続的に集積している地域までは知ることができていません。①を市民の理解を得て進めるためにも、地域ごとの感染状態(検査数や陽性率など)を住民に開示すること。

 

③医療機関、介護施設、福祉施設、保育園・幼稚園、学校など、集団感染によるリスクが高い施設で感染者が出た場合の検査についてはすでに要望したところですが、あわせてこれらの施設に勤務する職員、出入り業者への定期的なPCR 等検査を行うことでリスクを低減させること。

 

以上

公共施設の利用料軽減を

要望行動に同席する(後列右から)とばめぐみ、金子あきよ、松村としおの各市議

 8 月3 日に埼玉合唱団や埼玉映画文化協会など10 団体が共同して公共施設の利用料軽減を市に要望し、松村としお、とばめぐみ、金子あきよの各市議が同席しました。

 

 市の公共施設利用は新型コロナウイルス対策で施設定員の半数に制限されています。これに対し、要望団体は「施設使用料がこれまでどおりであることは、使用料の値上げにあたる」「ホールでの文化行事開催は採算が厳しく赤字覚悟だ」と現状を訴えました。

 

 また「企画準備の会議も大きな部屋をとらざるを得ず負担が大きい」など具体的な実態もあげ、「同じ政令市でも札幌市や大阪市ではすでに施設利用料を半額にしている。国の地方創生臨時交付金に『文化施設等における使用料の減免等の支援』も含まれている」と、他市の例や財源も紹介して施設使用料の軽減を求めました。

 

 対応した市民局コミュニティ推進課長は「他局にも関わることなので時間が必要だが持ち帰って検討したい」と応じました。松村市議は「市民の文化活動を支援するためにもぜひ実現してほしい」と話しました。

【市へ第二次申し入れ】新型コロナウイルス対策 PCR検査の対象ひろげて

市へ申し入れをおこなう党市議団(右)

 7 月27 日、党市議団は市に対し、新型コロナウイルス感染症対策にかかわる第二次申し入れをおこないました。

 

 新型コロナで子どもが陽性となるケースが増加していますが、保健所が濃厚接触者と判定しなければ、陽性となった子ども以外のPCR 検査はおこなわれません。同じ空間で長時間過ごす学校や幼稚園、保育所などの福祉施設ではクラスターが発生する恐れがあるばかりか、医療的ケアを要する重度障害者施設では命に直結します。党市議団は「各種施設で陽性者が出た場合は、濃厚接触の有無にかかわらず、職員・利用者・関係者などPCR検査の対象を広げてほしい。あわせて県と協力して、市内での医療施設・隔離施設の確保を早急におこなうとともに、市立病院の旧病棟を活用すべき」と求めました。

 

 また、市内の文化団体のみなさんから「施設利用時に人数制限がある場合は、利用料を減免してほしい」との要望が寄せられています。党市議団は、長野県や宮城県など公共施設利用料の減免を実施している自治体を紹介し、市として減免をおこなうよう求めました。

 さらに、公共施設を利用するうえで、利用者から陽性者が出た場合をのぞき、名簿を一律に提出させることは個人情報保護の観点からもおこなうべきではないことを求めました。

 

 複合災害については、避難所における感染症対策に万全を期すことなどを求めました。対応した危機管理部には、申し入れ内容について関連部署に必ず伝えるよう強く要請しました。党市議団は今後も、状況に応じて申し入れをおこなっていきます。

新型コロナウイルス感染症に関する申し入れ(第2次)をおこないました

申し入れをおこなう党市議団

 7月27日、日本共産党さいたま市議団として、市に「新型コロナウイルス感染症に関する要望書」(4月15日に引き続き2回目)を提出しました。

 

****以下、要望書****

2020年7月27日

さいたま市長 清水勇人様

 

新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書

 

日本共産党さいたま市議団

団長 神田義行

 

 新型コロナウイルス感染症への対応が引き続き大きな課題となっています。市執行部におかれましても日々対策に取り組まれていることに敬意を表します。状況が変化する中で、新たに求められる対応も出てきました。党市議団として以下の通り対策に取り組むことを要望します。

 

1.医療・検査体制について

 様々な対応をとられてきてはいますが、感染の第2波が起こり始めていると言われている中で、いっそうの対策強化を求めます。

 

①子どもたちが感染するケースが出てきていますが、学校に通う児童生徒の場合、保健所による濃厚接触の判定によっては感染した児童以外にPCR検査を行わないケースもあります。しかし、各種福祉施設や学校・幼稚園などの教育施設では一定の敷地に人が集まって同じ空間で長時間を過ごすことから、感染が大きく広がる恐れがあります。また医療的ケアを要する施設、重度障害児者の施設等は、感染が命に直結することになります。よってこれらの施設において感染者(陽性者)が出た場合は、濃厚接触に関する判定の如何にかかわらず、感染者に関わった職員、利用者、関係者を広くPCR検査の対象とすることを求めます。

 

②PCR検査を広く実施することで、無症状者も含めた感染者が増加する可能性があります。医療施設のいっそうの確保とともに、隔離施設(ホテル等)についても県と協力して市内での確保をあらためて早急に行うことを求めます。

 

③さいたま市立病院旧病棟の活用はまったなしの課題です。もともと医療資源が極端に少ない埼玉県およびさいたま市だからこそ、一から建設することなく医療施設として使える旧病棟の活用に向けて市が主体的に取り組むとともに、県及び国に支援を求めることを要望します。

 

2.公共施設の利用について

 市の公共施設の利用が再開されていますが、運用について改善を求めます。

 

①市の施設利用にあたり、定員を半数にすることが求められていますが、有料施設における利用料金は従前のままです。これでは文化団体等がイベントを開催しても赤字になってしまいます。イベント収益で活動している団体にとってはイベントを開催してもしなくても活動の継続が困難になる現状を放置することはできません。自治体によっては会場使用料を減免していますが、本市においても市民活動を支えるためにも減免を導入することを求めます。

 

②市の施設利用にあたり、参加者名簿の扱いがまちまちになっています。感染者が出た場合に備えて「参加者名簿の作成及び連絡先の把握」(市HP「コミュニティーセンターの利用等について」より)を主催者に求めることには合理性があります。しかし、イベント後に参加者名簿を一律に提出することを求める施設もあります。個人情報の保護の観点からも問題があり、対応の改善を求めます。

 

3.複合災害の備えを強化することについて

 昨年に続き、今年も各地で豪雨災害が相次いでいますが、新型コロナとの複合災害ともいえる状況になっていることから、避難のありかたについて様々な課題が出ていることをふまえた対応を求めます。

 

①国は新型コロナのリスクもあることから分散型避難を呼びかけていましたが、物資が届きにくい事態が生まれています。本市においても分散型避難を想定した対応など、各地の豪雨災害の経験を生かした対策を進めることを求めます。

 

②避難所における感染症対策に万全を期すことができるよう物資の備蓄をすすめることを求めます。

 

以上

 

ページトップへ