政策と活動

浦和区

市はアスベストの安全基準の見直しを 震災時のアスベスト対策を考える集いinさいたま

集会の様子。医師、大学生、商店関係者、新聞記者など多種多様な人々が来場されてました。

 6月議会の市民生活委員会で、とりうみ敏行市議が浦和駅西口のナカギンザセブン通りのアスベスト問題をとりあげました。7月21日にさいたま市内で「震災時のアスベスト対策を考える集いinさいたま」が開催されました。

 今回のつどいでは、東日本大震災の被災自治体においてアスベスト担当者が置かれている自治体が3自治体にとどまるなど被災自治体のアスベスト対策が不十分であることや、アスベスト含有建築物の解体において、自治体によって条例の有無、解体件数において問題が生じた事例の割合に差が生じるなど、アスベスト飛散防止の対策に差があることなどが報告されました。

 また、ナカギンザセブン通りのアスベスト問題については、市が安全とする基準が1リットルあたり10本未満であるのに対して、欧米諸国では1リットルあたり1本から0.2本という基準が潮流になっていることや、アスベスト除去工事をするにしても費用面の負担の問題もあることなどが報告されました。

浦和区の商店街でアスベスト検出 求められる厳しい市の対応

浦和駅西口にある「ナカギンザセブン通り」

 3月2日、浦和駅西口の商店街「ナカギンザセブン通り」で経年劣化したアスベスト(クロシドライト)が天井から落下しているのが見つかりました。市の検査の結果では、クロシドライトが大気1リットル当たり0.34本検出されました。市が健康面で安全としている基準は1リットルあたり10本未満です。

 クロシドライトは、アスベスト除去工事の際にもっとも厳重な装備を要する危険なアスベストで、比較的危険性の低いものと比較して10倍も危険という意見もあります。

 いつ頃から落下していたかは不明ですが、朝夕の通勤者や商店街の客などが絶えず往来していることから、クロシドライトの危険性の告知や通行禁止など、市の厳しい対応が求められています。

ストップ下水道料金25%値上げ 党市議団が学習会を開催

 党さいたま市議団は2014年1月、下水道料金25%値上げを2月議会で市が狙っていることに対し、浦和、大宮、岩槻の3会場で学習会をおこない(さいたま市革新懇協賛)、のべ約200人が参加しました。
 講師の戸島よし子市議が今回の下水道料金値上げの問題点について話しました。

 市は、下水道料金を繰り返し値上げしながら、そのたびに下水道整備や下水処理に対する市の財政からの補助を減らし、下水道整備の補助金はゼロに。足りない分は借金を増やしたことで、元金や利子の返済が増え、下水道財政は赤字になっています。市は下水道が公営企業であることから独立採算を当然視し、7月からの値上げで残った下水処理費の赤字補てんに繰り入れている補助金もゼロにしようとしています。

 「下水道は欠かすことのできない都市基盤施設」(下水道審議会答申書より)ですが、
さいたま市の下水道普及率は平均90%で、60%台の行政区も残されています。

 戸島市議は上記の内容を報告したうえで、「市民は住民税や固定資産税、都市計画税を納税している。整備時には政令市でいちばん高い受益者負担金も払っている。市が税金から下水道に補助するのは当然。今回の値上げに道理はない。市民の力で値上げを撤回させよう」と話しました。

 さいたま市革新懇事務局長の神部勝秀氏は、「知らせる・集める・見える」を合言葉に、宣伝や署名行動にとりくむことを呼びかけました。

学習会に参加した方の感想

○下水道料金の25%値上げは市民泣かせだ。消費税増税や年金引下げ、医療・介護の改悪など生活が大変なのに。値上げを中止させたい。(桜区の方)
○とても有意義な学習会だった。今後もこういう学習会など機会をもってほしい。講師の話に説得力があった。やる気が出る話だった。(浦和区の方)
○中小企業をとりまく環境はますますきびしいのに今回の値上げは疲弊している業者に対するトドメの一撃になりかねない。このような暴挙をやめさせたい。(業者の方)

ページトップへ