政策と活動

中央区

与野中央公園オープンミーティング報告書を市長に提出 5000人アリーナ建設は市民の声をいかした計画に

市長に報告書を手渡す(右から2人目がたけこし市議)

5月7日、中央区選出のさいたま市議5名が、清水勇人市長に対して「与野中央公園オープンミーティング報告書」を手渡しました。

 

この報告書は3月20日に5人の市議が共同で主催した与野中央公園5000人アリーナ計画についての討論会の報告書です。内容は、当日の議論の模様を簡潔に伝えるとともに、市民から出された反対意見(緑化空間の確保やアリーナのサイズは大きすぎる、説明のプロセスなど)と賛成意見(アリーナの経済効果を期待する、人が集まれる施設ができるなど)を記載し、計画の進捗を広く市民向けに適宜説明し、市民の意見も参考にして与野中央公園の整備を進めること、また今回のミーティングで出た意見について誠意をもって検討することを求めています。

 

報告書を受け取った清水市長は「会派を超えて中央区の市議がこうしたとりくみをおこなったことは受け止めたい」と述べ、それぞれ5人の市議から意見を聞きました。

 

たけこし市議は「会派を超えて5名の市議が共同でとりくんだこと自体が、この問題の重要性を示していると思う。私が代表質問で指摘した点も考慮して再考してほしい」と発言しました。
他の市議からも「ミーティングを通じて、賛成反対の意見を出しあうことで一致できる点(緑化空間の確保、施設の適正規模など)があることが分かった」と前向きな意見も出されました。党市議団として、引き続きこの問題に全力でとりくみます。

与野中央公園 オープンミーティング開かれる

3月20日、与野本町コミュニティセンターで中央区選出の5人の市議が呼びかけ人となり、与野中央公園5000人アリーナ計画について市民との意見交換をおこなう、「与野中央公園オープンミーティング」がおこなわれました。党市議団からはたけこし連市議が参加しました。当日は、200人を超える参加者や、テレビや新聞社などマスコミ各社が取材に来ており、注目度抜群のとりくみとなりました。

 

ミーティングでは冒頭にさいたま市から現計画の説明がおこなわれ、続いて類似の事例紹介ということで「墨田区錦糸町公園」の紹介がおこなわれ、最後に懸念(反対)事項の意見交換と期待される効果(賛成)で市民との意見交換がおこなわれました。

 

反対意見として「旧計画と大きく異なり、市民の憩いのスペースが少なくなっているのではないか」「次世代型と名づけながら、子どもたちのための施設になっていないのではないか」などが出されました。また、賛成意見として「次世代型スポーツ施設などを建設しないと、なにもない与野中央公園になってしまい、つまらないのではないか」「トップレベルの『みるスポーツ』を身近で体感することができれば、その経験から市民が「するスポーツ」に参加していく効果が得られるのではないか」などが出され、それぞれの意見に市議が答えていきました。

 

たけこし市議は「5人の市議が会派を超えて与野中央公園について考え、市民のみなさんとともに考え、意見交流する場を設けることができたのは大変に意義あることで、呼びかけ人のひとりとして誇らしい。賛成も反対も、自分たちの住むまちの公園のあり方を真剣に考えるからこそ、議論が巻き起こるもの。『対決するときはガチンコで、だけど、尊重すべきところは譲り合う』そんな民主主義のあり方を、このミーティングで垣間見ることができた。同時に、お互いの意見を擦り合わせていくなかで、解決の方向も見つけられるのではないか」と語りました。

 

今後、このミーティングを踏まえて中央区選出の5人の市議で報告書をさいたま市に提出する予定です。

与野中央公園に5000人収容のアリーナ建設?!

アリーナ建設予定地の与野中央公園

さいたま市が(仮称)次世代型スポーツ施設基本計画を公表しました。この計画は与野中央公園(新中里4-7-2)に5000人を収容できるメインアリーナと中央区役所周辺の公共施設再編計画によって取り壊される与野体育館の代替施設としてサブアリーナを合わせて建設する計画となっています。住民への十分な説明もないまま、この計画を進めていいのでしょうか。主要な論点を紹介します。

 

くさはら広場の面積が8分の1に減少

 

与野中央公園の全体敷地面積は8万1000㎡ですが「次世代型スポーツ施設建設」により、残されるくさはら広場の面積1万4000㎡となり、残りは原則、コンクリート舗装となります。敷地面積に対してメインアリーナが巨大すぎるのではないでしょうか。

 

当初のイメージからかけ離れてしまう

 

もともと、与野中央公園の在り方は旧与野市時代から市議会で議論されており、中央公園基本計画(昭和63年)や与野中央公園基本計画(平成5年)では「みどりと水辺が豊かな居心地の良い空間を創造する公園」とのイメージが示されています。
アリーナ建設はこの当初のイメージからかけ離れてしまうのではないでしょうか。

 

アリーナは誰のための施設?

 

メインアリーナの想定利用シーンは「プロバスケットの試合、アイスショー、プロレス、ショーイベント、企業のコンベンション・展示会、大規模市民大会(パブリックコメント実施後に追加)」などが示されており、市民利用は限定的です。市民利用がメインでないハコモノに多額の税金を投入する正当性が問われます。

 

採算は取れるのか?

 

市が提出した資料によると、アリーナの建設費は約72億円、ランニングコストが約6億円で、収入に対して約1.3億円の年間赤字がでるとされています。市は、パブリックコメントへの回答で「黒字化できる」としていますが、根拠は示されていません。

 

誰がこの計画を主導したのか?

 

市は3月におこなわれた説明会で「誰がいつ決めた計画なのか」という質問に対して「令和3年度にスタートした総合振興計画で決めた」と回答しました。この計画はさいたま市の最上位計画で市長が取りまとめ、議会に了承を求める計画です(党市議団以外の全会派が賛成)。市民の要求に基づいた計画ではなく、事実上、「市長のトップダウンで決めた」と同義語です。

 

公園利用や周辺環境への影響は?

 

実際にアリーナができた際の公園利用や周辺の住環境への影響についても多数の懸念が寄せられています。例えばアリーナの高さは20mが想定されていますが、その北側にある「くさはら広場・遊具場」は今でも休日になればたくさんの子どもや親子連れが利用しています。その場所の日当たりが悪くなることへの懸念です。

 

また5000人を収容するアリーナを建設するのに用意されている駐車場は200台のみでアリーナでイベントをおこなう土日や祝日などは、通常の公園利用者とイベント参加者で駐車場を取り合うことになり、市民利用に大きな影響が出ることも想定されます。

 

周辺の住環境への影響も当然、指摘されています。例えば、与野中央公園のゾーニングイメージによると駐車場の出入り口は1カ所しか用意されておらず、渋滞を誘発しやすい構造になっています。公園が面する中央通りは大宮区桜木町から中央区大戸までを横断する主要道路で、中央区民の生活環境への多大な影響が予想されます。加えて、イベントをおこなう際の「騒音」への対策など、市民への説明が必要な論点を挙げれば、キリがありません。

 

中央区選出のたけこし連市議は「中央区には、埼玉県が誇るさいたまスーパーアリーナがあり、与野中央公園に建設されようとしているアリーナと利用想定が重なっている。地元の市民は与野市時代から緑と水が豊かな公園になることを期待していたにもかかわらず、この計画変更は唐突すぎる。市の問題点として、市民のためではないハコモノ建設に多額の税金を投入することを指摘したが、まさにその典型例だ。市議団としてアリーナはつくるべきではないと主張し、市民が誇れる公園にしていきたい」と話しました。

中央区 八幡橋のベンチ改修が実現

 たけこし連市議が求めてきた中央区にある八幡橋の修繕が完了しました。

 

 このベンチは経年劣化が進み、地域住民から修繕の要望が出されていました。今回、修繕されたベンチは従来素材から経年劣化がしにくい素材へ変更され、綺麗な状態で長く使うことが可能です。

 

 たけこし市議は「春には鴻沼用水に咲く桜が綺麗なので、修繕されたベンチで楽しんでほしい」と話しました。

中央区 与野中央公園の調整池工事がはじまる

与野中央公園調整池整備予定地を視察するたけこし市議

 7月19日、埼玉県さいたま県土整備事務所主催で「与野中央公園調整池建設工事に関する説明会」が行われ、たけこし連市議が参加しました。

 説明会では与野中央公園に新設される調整池(雨水を一時的に貯めて河川への雨水の流出量を調節することにより洪水被害の発生を防止する施設)の工事予定などが報告されました。新設される調整池は河川調節容量が約4万5000㎥、約1.5ha(深さ4.6m)の規模の予定で、1時間あたり50mmの降雨に対応し、完成は2026年を予定しています。

 与野中央公園に隣接する鴻沼川は台風や集中豪雨などの影響で度々、周辺地域に洪水被害を生じさせており、地域住民が対策を求めていました。党市議団も山崎あきら元市議の時代から現在まで繰り返し調整池の早期整備を求めてきた経過があります。質疑応答では「1時間あたり50mm対応で十分と考えているか」「調整池ができることで周辺の洪水被害がなくなると考えていいか」などの質問が出され、県は「やれる範囲で最大限の調整池整備を実施するのでご理解いただきたい」と回答しました。

 たけこし市議は「求めてきたことがようやくかたちになりうれしい。もっとも大切なのは周辺住民の洪水被害をなくすことなので、調整池に頼るだけではなく市としても対策を実施することを求めていきたい」と話しました。

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