政策と活動

浦和区

公共工事下請労働者の環境改善を求めて

尾間木保育園の工事現場を視察するとりうみ市議(左)

 7月9日、埼玉土建さいたま南支部が市の公共工事現場を訪問し、現場責任者と下請労働者の労働環境などについて懇談しました。とりうみ敏行市議が同行しました。

 公共工事現場訪問は、現場での聞き取り調査を中心に毎年実施されているもので、今回は2022年4 月開園予定(予算約4億4000 万円)の尾間木保育園改築工事現場(緑区)を視察しました。

 市職員による現場での概要説明の後、懇談。下請事業者の社会保険加入状況をはじめ、法定福利費が別枠で記載されている「標準見積書」の活用や、建設業退職金共済制度(※)の証紙貼布などについて聞き取りました。

 

 参加者は、現場労働者用の駐車場18 台分が一部有料(400 円負担)となっていることについて改善を求めました。また近年、建設現場で増えている女性労働者の声を紹介しながら、女性用トイレの設置を求めました。

※ 建設業従事者むけの国の退職金制度。公共工事の元請企業から勤務日数分の証紙を共済手帳に貼付、労働者の退職時に貼付枚数(年数分)の退職金を受けとるしくみ。

コロナで倒産・廃業が本格化 市の給付金打ち切るな

要望書提出に立ち会うとりうみ敏行市議(左から3 人目)

 6 月23 日、新型コロナの影響による中小企業の倒産、廃業が本格化するなか、埼玉土建(市内3 支部)と民主商工会(大宮・浦和・岩槻)が市に要望書を提出しました。党市議団からとりうみ敏行市議が同席しました。

 要望書では、国の一時支援金と市の給付金の併用を可能とすること、市の給付金の申請締め切り(6/30)の延長、市外在住で市内で事業を営む人を給付対象とすることなどを求めています。参加者は、市内飲食業の撤退の増加をはじめ、木材の世界的な高騰、いわゆるウッドショックによって仕事が減少している建設業の実態を指摘して、市の迅速かつていねいな支援を求めました。市は「限られた財源で実施しており、要望には応えられない」と消極的な答弁を繰り返しました。とりうみ市議は「あまりにも冷たい。今後も実態に寄りそった支援を求めていく」と述べました。

オリンピック観戦中止を決断 党市議団の申し入れ実る

オリンピック観戦中止の申し入れをおこなう党市議団(6月8日)

 6 月11 日、さいたま市教育委員会は「学校連携観戦チケット」を活用した市内中学生のオリンピック競技観戦プログラムの中止を発表しました。

 5 月末に市教委が競技観戦プログラムに必要なチケットの枚数や引率者などを調査する文書を各中学に送付していたことを受け、党市議団は6 月8 日に観戦中止を求める申し入れをおこないました(写真)。

 申し入れの際に副教育長は「このプログラムに反対する声がある一方で、賛成する声もある。感染リスクゼロを基準に考えると通常の授業もできない」と実施を容認する発言をしていましたが、反対世論の高まりや、埼玉県の大野知事が県内パブリックビューイングの中止を発表するなどの動きもあり、中止を決断したとみられます。

 たけこし市議は「市教委の決断を歓迎する。県が調達する観戦チケットの総数は約9 万枚。そのうちの2.3 万枚(さいたま市のチケット総数)がキャンセルされたことは大きい。本市の決定を受けて県や他自治体が中止を決断することを期待したい」と話しました。

東京オリンピック・パラリンピック観戦プログラム中止を求める申し入れをおこないました

副教育長に申し入れをおこなう(右から)金子あきよ、とばめぐみ、たけこし連、とりうみ敏行、神田よしゆき各市議

 6月8日、党市議団はさいたま市長および教育長に対し、東京オリンピック・パラリンピック観戦プログラム中止を求める申し入れをおこないました。

 
*****申し入れ文は以下の通りです****
 
2021年6月8日
 
さいたま市長 清水 勇人 様
さいたま市教育長 細田 眞由美 様
 
東京オリンピック・パラリンピック観戦プログラム中止を求める申し入れ
 
日本共産党さいたま市議団
団長 神田 義行
 
 世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大のもと、2020年7月23日開会を予定されていた東京オリンピック・パラリンピック2020大会が、開催延期されました。しかし、その後も感染拡大は続き、緊急事態宣言・蔓延防止等重点措置の対象地域、期間が拡大・延長されている状況です。今、国民の多くは大会開催によって新たな感染拡大を引き起こすのではないか、困難を極めている医療現場にさらなる負担を強いることになるのではないかと不安を感じ、大会中止を求める声が大きくなっています。世論調査でも8割の国民が開催中止・延期を求めている、との結果が出ています。
 こうした中、市内中学校等に対して、学校連携観戦チケットを活用した観戦プログラム実施のための引率計画等の調査が行われました。新型コロナウイルス感染拡大前の計画がそのまま強行されようとしていることに驚きを禁じ得ません。ワクチン未接種の子どもたちを感染の危険にさらすだけでなく、夏期休業中に多くの生徒が参加する新たな行事の実施は、学校現場に大きな混乱をもたらすことにもなります。
 新型コロナウイルスの現状を踏まえるならば、計画は中止し、感染拡大のリスクを回避するべきであるのは明白です。埼玉県が文書で通知している通り、大会組織委員会はすでに申し込みしたチケットについてもキャンセルを受け付けるとの意向を示しています。
 日本共産党さいたま市議団は、市および市教育委員会に対して、東京オリンピック・パラリンピック学校連携観戦プログラムを中止することを強く求めます。
 
以上

新型コロナウイルス ワクチン接種予約の改善を求めて

職員から話を聞くとりうみ敏行市議

 前号の市議団ニュースでお知らせしたとおり、党市議団は市に対して、新型コロナウイルスワクチン接種と予約についての改善を求めて緊急の要望書を提出しました。その後、ワクチン接種予約の実態はどうなっているのか、とりうみ敏行市議が状況を把握するため、浦和区役所に設置されたワクチン相談窓口で職員の話を聞きました。そのなかでさまざまな課題が明らかになりました。

 

 各区に相談窓口が設置されたのは5 月の連休前でしたが、5 月10 日の予約受付開始とともに、「電話がつながらない」「インターネット予約ができない」などの問い合わせが寄せられるようになりました。5 月25 日から、相談窓口を拡大し、生涯学習総合センター、公民館(10 館)、図書館(10 館)でも、接種予約に関する相談、予約支援などを実施しています。各区役所に「ワクチン接種チーム」をつくり、副区長がリーダーを務めています。窓口では実際に服薬や病歴、かかりつけ医への相談の有無、ワクチン接種の希望をききとり、コールセンターに電話をつないだり、インターネットを接続して画面の操作を手伝ったり、という予約支援がおこなわれていますが、一人ひとりの話を聞き取りながらなので、対応時間が長くなりがちです。

 

 さらなる改善が早急に求められているのは次の点です。

 

・ 電話回線が、166 回線から200 回線に増強されたが、インターネット回線も含めてさらなる増強が必要。窓口で相談にあたる職員の増員も求められる。

 

・ 個別接種医療機関の予約枠は、現状では2週間程度しかなく、すぐに埋まってしまうため拡大が求められる。そのためには、国からワクチンの供給が安定しておこなわれることが不可欠。

 

・ 2 回目の接種予約について、集団接種会場で受けた場合は3 週間後に同会場・同時間帯で受けられるようになっているのに対して、個別医療機関では原則としてもう1 回コールセンターやインターネットを通じて予約を取る必要があり、それが大きな負担になっている。

 

 今後、6 月4 日から前期高齢者(約15 万人)へのワクチン接種クーポン券の発送が行われ、それ以降は予約も窓口への相談もさらに混み合うことが予想されます。党市議団として、ワクチン接種・予約体制の改善と、市民への情報提供の拡充を引き続き強く求めていきます。

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