議会報告

2016年08月

【さいたま市議会 女性議員連絡会】「女性の健康」をテーマに講演会

講演会の様子。たくさんの一般市民の皆様がご来場され、賑わっています。

 8月3日、さいたま市議会の女性市議を中心とした議員連絡会が講演会を開催しました。医学博士で「広尾レディースクリニック院長」の宗田聡氏が「女性のライフステージにおける健康の主な話題」と題し講演し、一般市民も参加しました。

 宗田氏は、女性をとりまく社会情勢の変化と女性の体と健康が連動して変化していることを豊富なデーターをもとに説明し、周産期の女性の体とメンタルヘルスについて、きめ細かなサポートの必要性を強調しました。また、あらゆる年代の女性の健康をトータルに診ていく視点を大切にしている理由などについても語りました。

 10人の女性市議が超党派で今回の講演会を主催しましたが、今後も発展的に取り組んでいくことが確認されました。党市議団からは、戸島よし子、もりや千津子、久保みき、松村としおの各市議が参加しました。戸島市議は、「少子化にどのような対策が有効なのか、政治の大きな課題だと実感した」と感想を述べました。

【まちづくり委員会】市民の安全、安心をおびやかす羽田空港への増便計画は中止を

まちづくり委員会にて発言するもりや千津子市議

 8月3日、まちづくり委員会が4件の請願について閉会中審査をおこないました。

 党市議団が紹介議員になった「住宅地上空を飛行する危険な羽田増便計画を見直すよう、国に意見をあげることを求める請願」の審査には、請願者をはじめ南区の住民など多くの市民が傍聴にかけつけました。質疑のなかでは、国の計画に対して市民への周知はどのように行われたか、市民からの意見
などの件数と、国にそうした意見を伝えているか、落下物などの事故時の補償について、さいたま市上空を飛行する頻度と安全性の確保、周辺自治体などが加わる協議会についてなど、各会派議員から多くの質問が出されました。

 担当課からは、市は羽田空港の機能強化の必要性を認め、市民への周知、説明をおこなってきたことや、国が高度を引き上げるなど環境に配慮したことなども評価し、今後も丁寧な情報提供をおこなうこと、安全管理の徹底にとりくむことを約束したことなどの答弁がありました。

 もりや千津子市議は、請願に賛成の立場から、「住宅地上空を旅客機が飛行することは危険だからこそ、いままで海側ルートのみで運行されてきた。それを覆すのであれば、確実に安全性が担保されなければならない。多少の改善が行われても市民の不安は払しょくされない。すでに国が決めたから、時期が遅い、などとあきらめるわけにはいかない重大な問題。国際競争力に勝つため、経済性のために住民の安全、安心を犠牲にはできない。増便計画先にありきの国の計画に対して、市は見直しの意見を上げるべき」と主張しました。

 

まちづくり委員会にて質疑を行う松村としお市議まちづくり委員会にて質疑を行う松村としお市議

【大都市行財政将来ビジョン特別委員会】PFI事業を調査 問題点がつぎつぎ明らかに

資料を精査する神田市議

 6月議会では、大宮区役所・大宮図書館の新庁舎整備事業に関する議案の審議がおこなわれました。

 この事業はPFI方式を採用しており、入札形式で事業を請け負う民間業者を決めています。また、事業をおこなうにあたって様々な業種(建築業者、運営・管理業者、店舗運営をする業者など)の企業が集まり企業グループを結成し、このグループ単位で入札に参加します。今回の事業では、2つの企業グループが参加しました。しかし、両方のグループに同じ企業が参加してしていました。これは本来認められていないことです。このように事業の入札の透明性・公平性が疑われる事態になりました。

 そこで、大都市行財政将来ビジョン特別委員会で地方自治法第98条に規定されている事務調査をおこなうことになり、現在も調査がすすめられています。地方自治法第98条は、地方議会が行政のおこなう事業・事務などを問題がないか調査する権限を定めてます。同特別委員会には党市議団から神田よしゆき、大木学の両市議が所属しています。

中等教育学校整備は事業を凍結へ

 特別委員会での調査をするなかで、現在PFIですすめられているさいたま市立中等教育学校(仮称)の整備についても、入札に参加する企業に求める条件を緩和する処置をとっていたことが判明し、大きな問題となっています。そのため、この事業は現状で凍結することになっています。

 PFI事業が導入されることになってから、公共施設整備でさまざまな問題が起こり、さいたま市がPFIを推進していくのが本当によいのかが今後問われることになります。

ページトップへ