久保みきが行く! 農業者への支援をいまこそ
2月11日、私は見沼田んぼの農園(緑区)を訪ね、見学と懇談をしました。農園には野菜の直売所があり、平飼いのニワトリがいて、産みたての卵を販売しています。やぎも飼っていて、まさにアニマルウェルフェア(※)を実践。その場にいるだけで生き返ったような気持ちになりました。
懇談では、田んぼの保全、新規就農者の課題などが話されました。さいたま市の水田の減少は深刻で、見沼田んぼでも水田面積は全体の5%ほど。貴重な水田を守り増やす努力が今こそ求められます。新規就農者の問題では、「夢と希望を持って有機農法をやろうと思っても、教えてくれる場所がない」「農業機械が高く、お米づくりに手が出せない」「年150万円もらえる青年就農給付金(今は農業次世代人材投資資金と名称変更)があるが、書類が煩雑で申請のハードルが高く、返金の条件もある。そのために、ストレスでメンタルをやられた方もいる」とのことでした。就農者にあった研修やその人らしい農業が実践できるような支援が必要です。
※アニマルウェルフェアとは
家畜に心を寄り添わせ、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方。欧州発の考え方で、日本では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳される。