高齢者の外出問題 移動支援をもっと便利に
党市議団が行っている市民アンケートで多い声が、ご高齢の方からの外出の不便を訴える声です。「通院にタクシーを使っている。病院から通院回数を増やすように言われているが、金銭的に限界である」「免許返納してから買い物に行くのに困っている」などです。
さいたま市の福祉部局は、2019年から高齢者の移動支援事業を実施しています。この事業は高齢者の買い物や通院などへの外出支援で、利用者は無料で目的地の病院やスーパーマーケットに行くことができます。
しかし、移動支援を開始するには、市民5人以上の組織を立ちあげ、自分たちで管理運営しなければなりません。市は補助金(最大30万円)を出すのみで、住民組織には責任と負担がのしかかります。そのため、移動支援のニーズはあるのに、実績はたったの2事業しかありません。久保みき市議は、「せっかくの支援事業だが、高齢者にはハードルが高い。市が主体となって支援するしくみに変える必要があり、市に求めたい」と話しています。