9 月9 日、本会議においてもりや千津子市議が一般質問にたち、三橋公民館（大宮区）が、「公民館だより7 月号」の俳句欄から「梅雨空に『９条守れ』の女性デモ」という俳句を掲載拒否した問題についてただしました。
もりや　なぜ、この俳句を掲載しなかったのか。俳句という文芸作品に対して、掲載拒否という強硬手段は「戦前の検閲と言論統制を思い起こさせる」という批判もまぬがれないと考えるが見解は。
副教育長　集団的自衛権の行使に関する、世論を二分している内容を詠んだもので、公共施設である公民館の「公民館だより」に掲載することは不適切。現時点でもこの判断は妥当と考える。
もりや　掲載拒否は、社会教育法および公民館運営審議会（公運審）答申にも反すると考えるが、見解を問う。
副教育長　これらの法令及び公運審答申と、当該俳句を掲載不適切と判断したことは関係がない。公運審は公民館事業の企画実施につき調査審議する付属機関であって、掲載の可否等を審議するものではない。
もりや　さいたま市内だけでなく、市外からも多くの批判の声が寄せられている。これらの声を受け止め、あらためて俳句を掲載するべきと考えるが見解を問う。また、7月29 日の公運審の意見交換では、公民館側の対応を支持する意見はなかったということだが、このことをどう受け止めたか。
副教育長　すでに答えたとおり。審議会とは今後も話し合いをしていく。
もりや　最後に市長にうかがうが、市長は公民館の判断を「おおむね適正」と支持しており、憲法にも違反する重大な過ちを表明している。改めて市長の見解を問う。この質問に対して、市長は答弁に立ちませんでした。
　傍聴席は約70 人の傍聴者で埋まりました。「憲法遵守の義務がある教育委員会なのに、あまりにもその意識が低い」「こんなことでさいたま市が全国に有名になって恥ずかしい」などの感想が寄せられました。

沼影小・内谷中　マンモス校の解消を

もりや　南区の武蔵浦和駅周辺では再開発によって人口が増加し続けている。しかし教育環境整備が追いついていない。再開発地域に隣接する沼影小学校と内谷中学校はともにマンモス校。沼影小の先日の始業式をみさせていただいたが、体育館いっぱいの31 学級、1066 人の生徒で立錐の余地もない。マンモス校の解消を求める。
市　「過大規模校解消プロジェクト会議」を年3 回以上開き、調査研究を行っている。児童生徒数の把握に努めて適切に対応する。
もりや　武蔵浦和駅第７-1 街区は５ヘクタールを超える土地が未計画となっている。マンモス校解消のため、用地確保など一刻も早く具体的対応に踏み出すべき。

認可保育所も公園も足りない

もりや　認可保育所の不承諾数が最も多い南区では、認可保育所の建設が求められている。1 人あたりの公園面積でも南区は市内ワースト1。公有地を活用した認可保育所と公園建設を提案するが、見解を伺う。
市　公有地を活用した認可保育所の整備は条件が整わず具体化されたものはない。公園については、平成20年以降、県有地を3件、民有地を3 件取得し、公園として開設した。本年度は内谷5 丁目教職員住宅跡地を取得する予定。
　もりや市議はほかに、子ども・子育て支援新制度における保育料（利用者負担）、給付型奨学金などについて質しました。