１０日、予算特別委員会の総括質疑で加川よしみつ市議が、６０００人を超える市の非正規職員の問題を取り上げました。
　正規職員７１２人に対して非正規職員が８１７人にのぼる保育所を取り上げた加川市議は「保育の質を確保してサービス水準を落とさないためにも、フルタイムで働く非正規職員のうち少なくとも２５０人を正規採用すべきだ」と求めました。
　岩木浩助役は「保育所の臨時採用は主に障害児保育のための追加配置や一時保育・延長保育にあてている。対象児童数が流動的であり、効率的な運営のため臨時職員で対応している」と述べ、正規採用の考えを示しませんでした。
　市予算で雇用している小中学校の「少人数サポートプラン」のサポート教員の場合は、時給１２１０円で一日５時間勤務、月収にすると約１０万円にしかなりません。加川市議
は、収入が少なすぎて生活保護を受けることになった例を取り上げ、「教組の調査でも、サポート教員は現場から歓迎されている。こんな劣悪な待遇で良いのか」と質問し、せめて県の非常勤教員なみの時給２８００円程度を確保すべきだと提案しました。当面の対応として、勤務時間を増やしたり残業代を支払うよう求めました。
　加川市議が答弁を求めた相川宗一市長は答えず、藤間文隆教育長は「限られた予算の中でいろいろな事業を展開している」と弁解しました。