市議会決算特別委員会で19日、日本共産党のとりうみ敏行市議がムダ遣いと問題になっている議員海外視察について取り上げました。2005年度の海外視察では2コースに合計14人の議員が参加し、約650万円の税金が使われていたことが答弁で明らかになりました。
市議会では毎年海外行政視察を実施しています。日本共産党は、厳しい経済情勢のなか、海外視察をする目的や意義が明らかでないとの理由から参加していません。
2005年度決算によると、海外視察にかかった費用は、中国・鄭州(ていしゅう)などのコースが議員1人あたり約34万円、カナダ・ナナイモなどのコースが1人あたり約61万円です。これまでの議員分の費用総額は、決算の出ている2003〜2005年度合計で約1500万円にもなります。
とりうみ市議は、どのように海外視察の予算を組むのかと質問。黒須正寿議会事務局総務課長は「4年間の任期中に全議員が1回参加する想定で、定数の4分の1ずつ毎年度予算を計上している」と答弁しました。とりうみ市議は「介護保険料や下水道料金の引き上げなど、多くの市民が苦しんでいる。市財政の健全化をはかるというのであれば、このような無駄遣いこそやめるべきだ」と求めました。