あがつま京子市議（大宮区）は１１日の１２月議会一般質問で、保育所待機児童解消について取り上げました。１０月１日現在で５８５人の保育所待機児童がいるとのべ「昨年同日と比べて３人しか減っていない。目標の前倒しと新たな整備計画を」と求めました。
　あがつま市議は、市内保育所の定員と要保育児童数（入所児数と待機児数の合計）の推移をグラフで示し、市の計画通りに保育所整備が進んでいても、要保護児童数も年々増加していると指摘。「日本共産党は、市の整備目標が市民ニーズや社会状況から見て極めて低いと指摘してきたが、この数字が現状を端的に示している」とのべました。
　また、２００１年を最後に公設保育所の整備がないことにふれ「遅れた保育所整備を民間だけの努力に頼ろうなんてとんでもない。公設保育所の設置計画をただちに持つべきです」と主張。他の政令指定都市の民間保育所への補助制度の例をあげ、補助金の増額を求めました。
　磯部光彦保健福祉局長は民間保育所整備について「２００７年度の整備予定で、２００９年度末の目標値１万４００人を上回る見込み」と回答。公営保育所の新設は否定し、補助金増額については「市私立保育園協会から出された増額要望は、内容を精査して対応を協議する」と答えました。