加川よしみつ市議（緑区）は１１日の１２月議会一般質問で、緑区三室の住宅地内で違
法操業を続けている生コンクリート工場の問題を取り上げ、「一般市民であれば、違法建築はすぐに使用禁止になるはず。工場も即刻操業停止処分にすべきです」と迫りました。
　問題の工場は、工場施設を建てられないはずの第一種低層住居専用地域内で２０年以上
も操業。建築基準法や騒音規制法に違反し、市道の不法占拠も明らかになっています。　　加川市議は、業者から２年以内に移転するという是正計画書が出されたことについて、「一歩前進だが、住民から見れば市が２年間の操業を認める��お墨付き〞を与えたことにもなる」と指摘。現場の写真パネルを示し、「幅３・５メートルの生活道路に、ミキサー車やダンプカーなどの大型車両が１日８０台も通る。一刻の猶予もありません」とのべ、操業停止や警察への告発などで住民の安全を確保するよう求めました。
　滝瀬充宏建設局長は「法律上の是正命令を発すれば、事業者からの訴訟が起こされる可能性が高く、結果として相当の期間を要することになり、早期移転という目的が達せられない」とのべ、停止命令などの措置は考えていないと答えました。業者からの是正計画については、工場の存在を容認したという認識ではないとのべ、「一日も早い是正を指導している」と弁解しました。