16日の市議会本会議代表質問で、日本共産党の戸島よし子議員は「女性は産む機械だ」との柳沢厚労相発言に対する相川宗一市長の見解をただしたうえで、遅れている市の子育て支援についてただしました。
市は政令指定都市の中で人口1万人当たりの保育所定員が85・1人と最低で、一方保育料は高い方から5番目という負担を強いています。戸島議員はこうしたワーストグループに入っている市の保育施策の立ち遅れをただすことが緊急に必要と迫りました。
緊急の問題として取り上げたのは待機児童で「保育所に入れない待機児童が年度途中で585人にのぼる。子育て世代の願いに応え、保育所を緊急に整備すべきだ」と求めました。
大庭誠司助役は「認可保育所の整備や家庭保育室、ナーサリールーム(家庭保育室の一部)、幼稚園での預かり保育なども活用し、待機児童の解消をめざす」と、民間頼みの姿勢を示しました。
戸島議員は保育料について、定率減税の半減・全廃による所得税増税によって保育料の負担ランクが上がり、この影響による保育料増額は、2007年度に8千万円(1300人)、2008年度に1億4千万円(2400人)におよぶとのべ、「せめて保育料徴収基準を改定し、負担増になる子育て世帯を救済すべきだ」とただしました。
大庭助役は「軽減基準は国に合わせる」とのべ、国の対応に合わせた改定は行うが市独自の軽減策や保育料基準見直しは拒否しました。
「産む機械」発言について相川市長の代わりに答弁に立った大庭助役は「命の誕生を尊ぶことは何よりも大切なことであり、今回の大臣の例えに関する発言は不適切だった」と述べました。