4月15日、「さいたま・保育園のことを考える親の会」がさいたま市議会の各会派をまわり「認可保育所の面積基準は引き下げないで」との要請行動を行いました。

　これは、12日に自民党さいたま市議団が「待機児童解消のため」として、認可保育所の面積基準を引き下げる条例改正案を臨時議会に提出するとの報道を受けて行われたものです。
　認可保育所への入所が不承諾だった同会の親たちは、3月25日、さいたま市に対し集団で審査請求（不服申し立て）と「認可保育所の増設を求める要望書」を提出しています。今回の条例案は、同会の要望と逆行するものです。会には「認可保育所の保育士が、自分の娘が入所不承諾だったために退職を余儀なくされた」「出生届と同時に保育園の申し込みをした」「働いていないと保育所に入れない。保育所に入れないと働けない。どうすればいいのか」など、切実な親の声が寄せられています。
要請に参加した親は「私たちの声を逆手にとってこんな条例案を出すなんて。面積基準の緩和など望んでいない」と話し、また現役保育士は「時限的というが、2.5�uでつめこまれた子どもたちが3.3�uに戻されたときの行き先はどうなるのか。無責任すぎる」と話しています。
　要請を受けた党市議団の山崎あきら市議は「基準の切り下げではなく、思い切った予算措置で認可保育所を増やすべきだ」として、条例案には反対の意思を伝えました。