通勤の便利さから、駅周辺のマンションに引っ越してくる子育て世代が増え、身近な公園の整備への要求が強まっています。
　さいたま市の都市公園の面積は、人口一人当たり４．９平方メートルで、全国平均の８．５平方メートルを大きく下回り、全国政令市の中でも５番目に低くなっています。（堺市・浜松市除く）
　「人口増加の速度に公園の整備が追いついていない状況」（市緑の基本計画）です。
　しかも、市内の公園面積の３分の１を秋が瀬公園など埼玉県が整備した公園が占めています。

行政区で大きな格差

　市内10の行政区ごとに見た場合、大宮区・桜区・緑区では市の平均を上回っている一方、北区・中央区・浦和区・南区は大きく下回っています。全国平均を上回っているのは大宮区と桜区だけです。桜区でも荒川河川敷に整備された公園が大半を占め、身近な公園は少ない状況です。
　市は、２０２０年までに一人当たりの都市公園面積を、現在の２倍以上の10平方メートルにする計画です。
　合併・政令市移行にともなって、大きくなった予算を活用した整備はこれからという状況です。