金子あきよが現場を歩く! 性暴力被害の声を聴く
フラワーデモで被害者の声を聴く(2019年12月・浦和駅前にて)
私は、10 月17 日、東京都世田谷区のアーニホールでおこなわれた「性を語る会」主催のシンポジウムに参加しました。「フラワーデモ」を呼びかけてきた北原みのりさん、性暴力被害にあった障害者への支援に取り組む弁護士の杉浦ひとみさんが講演。その後、ディスカッションが行われました。
昨年3 月、性暴力被害に関する裁判で無罪判決が相次いだことに抗議するため「フラワーデモ」に取り組むようになった北原さんは、「被害者が声を上げるためにはその声に耳を傾け、あなたの言うことを信じる、とのメッセージ『#With You』 が必要でした」と語りました。その点で、自民党の杉田水脈衆院議員の「女性はいくらでも嘘をつく」発言はこうした女性たちの勇気をおとしめるものだ、と批判しました。
杉浦さんは、障害者が「被害にあいやすい」「被害を証明しにくい」「被害が重篤化しやすい」といった傾向があることを指摘し、とくに障害者の特性をよく知る福祉施設の職員、障害児学校の教員などが加害者になっているのは許しがたい、被害者救済のための刑法改正などが課題となる、と提起しました。
ディスカッションでは、私たち自身も含め性暴力についての社会の認識、行政のとりくみもまだまだ遅れているということに気づかされました。さいたま市では犯罪被害者支援条例が制定される契機でもありますから、議会の場で、必要な支援を行政に対して求めていきます。